私がハマりにハマったスウェーデンのミステリー小説家 カミラ レックバリのエリカ&パトリックシリーズもどうやらこれまでのところ出版されている全巻を読み終えてしまった。読んでいる間中とっても楽しいので、もう続きが出ていないと思うと寂しいのだが、
そして、これだけハマったくせに文句言うのもなんだけど、最終巻(今のとこね)「魔女(上下)」にはガッカリした。4歳の女の子が殺されるんだけどね、その動機がお粗末すぎて、本当に遺族なら(もちろん、遺族でなくても!!)絶対に絶対に許すまじって内容なのに、犯人に同情する始末なんだから、なんとも腹が立ってしまった。注文をつけるなら、毎度毎度回を重ねるごとにその犯罪は残虐性を増すのに、肝心の動機づけがイマイチだから、毎回、犯人結局誰だったっけ?という結果になる。それを繰り返した10冊だった。
北欧のアガサ クリスティとの異名もあるみたいだけど、アガサ クリスティには到底及ばないと私は思う。
ただ、スウェーデンを広く世の中に紹介することにはとても役立ったとは思う。
私がこれを読んで感じたのは、日本よりはるかに男女平等の国だと思っていたスウェーデンも、内情は実をいえば日本とそう変わらないし、日本よりよっぽどDVが多い国なのかな??と思った。(10作中でDV夫たちが手を替え品を替え、度々登場)
そして、主人公のエリカを始めとする母親たちも、子育てと仕事のバランスで、我々と同じように揺らぎ悩みを抱えている、ということ。
物語の中で、エリカ(小説家である、作者自身を投影?)は仕事をするために、保育園以外にもしょっちゅう子供を義母、実妹、友人ファミリーに預け、家にいるときはテレビを見せ、仕事の時間を作っている。そして、こんなことでいいんだろうかと悩みつつも、やっぱり仕事がしたい、と大きなジレンマを抱えている。ちなみに、10作目の魔女では、子供たちは4歳くらいの娘と2歳くらいの双子男子の3人(まさに可愛い盛り)
作者自身も前夫との間の子供と現夫との間の子と3人くらいいるようで、こう書いていくとまさにどっちがエリカか作者かわからなくなるのだが、子供たちが巣立ちつつある私から言わせてもらうと、もしかしたら子供が10歳くらいまでは、そばにいてあげて、それから仕事を再開したほうがジレンマと罪悪感を抱くことなく、そして後々、ああ、もっとあの時一緒に遊んであげればよかった、の後悔も一切抱くことなく、腕によりをかけた仕事ができるのではないかと思う。
それからもう一つ、スウェーデン人は無類のコーヒー好き、もしくは中毒であることが窺える。本の中では、水くださいと同じ意味でコーヒーもらえる?と登場人物の誰しもが言うのだ。なので、この本を読むときは、お手元にコーヒー(それもサーバーに注がれて時間が経ったやや不味いコーヒーが◎)を用意して読むと一層世界に入り込めます。