4CATS

この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

「遠い太鼓」をよんで。

2016-11-09 16:18:58 | 私の読書日記
村上春樹の小説より、力の抜けたエッセイが断然好きだ。

あんまり好きなので、いつも読むのが勿体なく、毎日ちょびっとずつ大事に読みたいと思う。


「遠い太鼓」は、30年前近く前のヨーロッパ(主に、ギリシャとイタリア)におよそ3年間転々と移り住んだ著者の記録が分厚い本になっている。(この時代に、「ノルウェイの森」と「ダンスダンスダンス」を書いた)

もともと、紀行文も大好きだし、村上春樹だし、30年前のギリシャとイタリアの様子が克明でとても面白かった。大満足の一冊だった。

特にな~るほどと思ったのが、イタリア人に関するエピソードで、ムッソリーニの政策で、一番の失敗は、イタリア人に戦争をさせたことってところ。陽気なイタリア人は、けしてお国のために犬死はしないであろうことなど、こういった知られざるお国柄エピソードって興味深いと思いません??



アメリカ大統領選、まさかまさかのトランプに決まりそう、イギリスのEU離脱といい、予想外の展開。
世界はどうなっていくの???