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この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

女友だちの賞味期限

2016-11-29 12:50:39 | 私の読書日記
一年くらい前に読んだ本で、最も共感した本。
友達(それも親友に近いくらいの)との関係に悩んだことのあるすべての女性に読んでみたらいいとお薦め出来る本。
 
アメリカの女性作家数人が、各々の友達、友情にヒビが入ったり、様々な理由から、破たんが来て失ってしまった友情について、率直に語った一冊。全て実話だというところがミソ。面白いのは、破たんした一つの友情について、双方から語り合ったもの。そう、公平に両方の目線からの話があるのだ。

私はこれを読んで、ああ、友情や友達関係に悩んでいたり、かつての(今では失われてしまった)友達を恋しく思ったりするのは、(当然と言っちゃ当然だけど)自分だけじゃなく、海を越えた彼女たちも、こんなに時には何十年と昔の友情にさえ、未だに傷つき、心ひきずっているんだなあと、びっくりしたと共に、安心もした。昔の友情をひきずっているのは、自分だけではないのだ。


以下抜粋↓

「女と女のつきあい、それは実はとっても難しいものだ。

 そしてたいがいの女たちが友情を失ったことがある。

 そのうえ、それを誰にも上手に説明することができない。

 友だちを失うことを口に出して話し合うことはほとんどない。悲惨な恋愛の話はいくらでもあるのに。壊

 れた友情は隠しておきたい秘密のようだ。誰かに、『あの友達どうしてる?』と聞くと、たいていはこんな

 答えが返ってくる。『けんかしたの。いろいろあってね。』

 詳しい事情を説明しないですむように、注意深く言葉を選んだ返事だ。」