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この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

偉大なる映画:オズの魔法使い

2020-08-09 08:39:10 | 映画あれこれ
夜、家族で”オズの魔法使い”を見る。
何と1939年公開の映画だから81年前にできた映画だ。
私が見るのは子供の頃以来だと思うけど、あの西の魔女やエメラルドの城や、ドロシーの赤い靴の映像は結構強烈に頭に残っていた。

子供たちも幼稚園で観に行った舞台や学芸会での劇で見たことあるくらいで、夫に関してはまるで知らないというから驚いた。

物語はモノクロのカンザスでの暮らしから始まって、ジュディ ガーランド(なんて可憐でドロシーにぴったりな女優なんだ♡)演じるドロシーが、かの有名な「虹の彼方に」を歌う。(このワンシーンがとんでもなく素敵なのは単に彼女の歌唱力か)それからかの有名なあの竜巻が起こり、ドロシーたちをオズの国へと誘う。
カンザスにいた時にはモノクロだった世界が、一気にカラーに。この映像の変化がなんとも素晴らしい。本当に魔法の世界に来たんだって気持ちを高まらせる。
そして、そこに現れた美しい魔女、そしてマンチキンたち、押しつぶされた東の魔女の足、赤い靴、黄色のレンガの道を辿って出会うカカシたち。

そう、書ききれない程の感動を覚えたのです。
だってね、全部これCGじゃないんだよ!!!

撮影秘話の字幕を見ながら見たからよりよくオズの世界を造るまでがわかって、
改めて、なんて素敵な映画なんだろう。これぞ映画史に残る名作中の名作。
リメイクなんてとんでもない、これ以上のものを作れるわけがない。


例えば、ライオンは23キロの衣装を着て、ブリキ男(一人目はブリキのドーランが合わず入院して降板)は一度衣装を着ると座れないから、寝たまま食事をとったり、西の魔女の緑の顔は、ドーランに銅が含まれているから、半年くらい緑がかった顔色をし、エメラルドの城に登場する馬車馬はバスタブに色素を入れてそこに馬をつけて染めたらしい。(紫、黄色、赤の3頭分)

そして監督は何と”風と共に去りぬ”と同じ監督だと言うからびっくり。

と、ここまで映像のことを色々書いたけど、そもそものストーリー自体がシンプルなのに、忘れてはいけない大事なことがびっしり語られていて素晴らしい。
ドロシーが虹の彼方へと求めた場所は、実は自分のすぐそばにあったし、
カカシとブリキ男とライオンは、頭脳と、勇気と、愛があれば生きていけることを教えてくれ、そしてそれも求めなくても気づかなかっただけでちゃんと備わっていたんだよと。
そして、オズの大魔法使いと恐れられていた人は実は単なる人だったり。

大人も子供も幾重にも楽しめるこれぞ最上級の映画だ。


オズの魔法使い / Wizard of Oz 1954

おまけ 私は最後の気球のシーンもすごく好き。シニカルで笑える。
子供の頃、ドロシーみたいに靴の踵を打ち鳴らしてみたことも懐かしい😂


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