仕事から帰ってすぐ美容院に行き、散々楽しくおしゃべりした後で、お金を払おうとしたら、カバンの中にお財布が見つからず、職場に置いてきたことを思い出す。
3連休、しかも全館停電になるから今日は21時までに全員退出するようにとアナウンスされていたっけ。気づいたのは20時前、急げばなんとか間に合う。
お金は子供や誰かに借りれるけど、お財布にはカードも入ってるし、やっぱり心配、3連休を不安な気持ちで過ごしたくないと思って、焦る気持ちで職場に向かった。
残業などしたことなく、最終退出者は、暗証番号など押さねばならないのか、防犯ブザーが鳴ったらどうしようとか色々ぐるぐる不安が渦巻く中、電車へ。まるで逆走している気分。3連休前の金曜日は、これから旅行に行く人や、純粋に仕事帰りの人などで、依然電車内は混んでいて。
よく考えたら大したことでもないのに、何でか焦ってバクバクしながら会社へ。
何なく入れて、無事お財布と再会。しっかと抱きしめて、安心して帰路へ。
娘がダンス教室で、帰り迎えにきてと言われていたのに間に合わないと思っていたら、レッスンが伸びて何とかそこも間に合って。
全てが無事で、かえって無事に済んだことにこの上なく幸せを感じた。感じなくてもよかったはずの幸せだけど、これも過ぎれば、あー大変だったと後に話のタネになる。
ノーベル平和賞を草の根運動の日本原水爆被害者団体協議会が貰うことになったニュースを見て、涙が止まらなかった。
なんてことだろう、また新たな、夜明けを見た思いがした。
ひどい世界だけど、正しいことを続けていこうと信じられる気持ちがした。