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『ヘッドフォンおじさん』
昨年は私の知り合いのおじさんがギターを卒業したのだ
「俺さ ギターに疲れたよ」
「まったく上手くならないしさ」
「向いてないって気づいたよ」
「最近は疲れやすいんだよね」
中年おじさんには良くある話なのだ
私も気分が乗らない時がある
そんな時には何をしても楽しくない
気分転換にギターを弾く人も多いようだ
私の場合にはギターが『目的』なのだ
気晴らしにギターを弾く層とは区別したい
ギターについて思い悩むことも時には大事だと思う
何も考えない人よりは100倍マシだと思う
おじさんは英断だった
おじさんは不要になったギターを処分したのだ
ギターと決別したのだ
ギター仲間が一人減ったことは寂しいこと
おじさんが手放したギターを何処かの誰かが楽しそうに弾いているのだ
ギターは望まれる(求められる)人の元に嫁ぐべき
ガンズのスラッシュも言っている
「弾かないギターをクローゼットに隠してる奴はサイテー!」
「そうだろ? ギターは弾くためにあるんだぜ 俺はそう思う」
私も同感なのだ
ギター一本で成り上がった男の言葉は重い
ギターに人生を託した人の覚悟を感じる
お気楽にダラダラとギターを弾いて
ご飯が食べられるほどプロの世界は甘くない
最近は猫も杓子もネットで曲を売ったりする
私の知り合いにもそんな無謀で無計画なおじさんがいるのだ
プロの楽曲も低迷する時代
どういうつもりでエントリーしているのだろうか?
おじさんが遠くを見つめて語るのだ
「ギター弾きの浪漫だよ」
「地元の仲間に自慢するの」
「実績? 訊いちゃダメだぜ」
「浪漫だって言ったろ?ねっ!?」
行きつけの楽器店の常連さんなのだ
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youtubeも認知度をアップさせるのに良い手段だと思う
youtubeから人気者になったミュージシャンもいるのだ
最近はプロもyoutubeに参入しているのだ
時代を感じるのだ
ある意味でプロと素人さんの線引きが無い時代
良くも悪くも曖昧なのだ
私も数年前まではyoutubeに参戦していたが・・
面倒臭くなってしまったのだ
私のスタイルに向いていない事に気づいたのだ
演奏だけを切り取れば私などな並以下なのだ
youtubeでは私の個性が発揮できない
それに気づいた事は良かったと思う
何だか微妙な着地になってしまったが・・・😉