ギター好きの皆さんに時計の話で恐縮だが・・・
私は凝り出すと止まらない
そういう性格なのだ
調べ物なども納得するまで続けるのだ
時計とギターには通じる部分が多いという事を知った
”高級時計=機械式時計・・”
は常識らしい
これに異論を唱える人はいないようだ
数百万円するような時計も機械式
デジタルの時代に何故?
ムーブメントの精度は各メーカーの技術力の証ということ
クォーツを使えば、精度が高い時計を作ることは簡単なのだ
ユーザーもそれを求めていない
市場のニーズを反映しているのだ
一日に数秒ほど時間が狂うのは織り込み済み
それに文句を言う人もいない
概ね、時間が進むように調整されているという
ギターのネックの順反り調整に似ていると感じる
それを知らない人は不良だと騒ぐのだ
機械式時計は放置すれば二日ほどで止まってしまう
ゼンマイを巻き上げることで再び動き始めるのだ
自動巻の時計も環境によっては止まってしまうという
ほとんど腕を動かさないようなデスクワークが多い人はそんな事が多い
「面倒臭いない?」
という声も聞こえてきそうだが・・・
オーナーはゼンマイを巻く作業の愛おしいという
ある意味で精神的にストイックでマニアックな世界観なのだ
やはり、エレキギターにも通じる部分があるような気がする
電池式の時計は量産された廉価ギターと同じ
機械式の時計は職人さんの手を介した高級ギターと同じように感じる
ある雑誌でギブソンの工場の取材を特集していた
手作業だった部分に機械を導入したという話から始まった・・
「作業効率を考えて機械を導入しました」
「でも結果は我々が求めていたものと違っていました」
「ギターは人間の手作業でなければダメな部分も多いんです」
時代はデジタル全盛になっても手作業に依存する部分が多いことを知った
一方でフレットの位置決めなどメリットがある部分には機械を導入している
ネックにテンションをかけながらフレットを打ち込み
摺り合わせをするマシンを最初に導入したのはギブソン
それに続くようにフェンダーも導入したのだ
現在では廉価のギターを量産するメーカーも導入しているのだ
近年の廉価ギターの精度が高い理由の一つになっているのだ
それでも高級ギターとまったく同じにならないのはギターの深いところ
ギターでも時計でも値段が高い製品には
それなりの理由があることを再認識したのだ
機械式の時計は精度が悪いと言われるが・・・
電池式のクォーツ時計と比較してというレベルなのだ
私のロレックスで一日に数秒程度
ヴィンテージの場合は一日に一分ほどの狂いは許容範囲ということらしい
良い意味でアバウトなのだ
あくせくと時間に追われるのは庶民感覚という事だろか?
機械式時計のビギナーである私はまだ慣れないのだ
気がつくと電波時計と比べている自分がいるのだ
探してみるとリーズナブルな値段の機械式時計もあるようだ
レビューなどを眺めてみると値段なりの評価なのだ
激安の時計に最高の評価はあり得ない
これもギターに似ているように感じる
値段に比例した満足感があるか?
と問われば微妙だが・・
確実に満足の度合いに差があることは事実
良い時計をゲットした人は次の時計を探すらしい
これもギター購入の流れに似ているようだ
私の知り合いにもそんな人がチラホラ・・
少なくとも一本で満足する人は少ない気がする
人間のエネルギーの源は欲だと思う
欲求なのだ
欲求という言葉にどのようなイメージをお持ちだろうか?
物欲は宗教などの世界では諸悪とされいるが・・
私は大事な欲求だと思っているのだ
レスポールやストラトを手に入れるまでに自分なりに努力した
お金持ちにとっては騒ぐほどの金額ではないと思うが・・
庶民である私にとってはそこそこの金額なのだ
そもそも、生活に必要がない物
生きる為に必要なお金とそうではないお金がある
趣味であるギターは完全に後者なのだ
家庭環境においては趣味すらも否定されることも多々あるという
「パパさぁ お給料減らされたでしょ?」
「お小遣いとかいらないわよね? どう?」
私の友人にもこんな生活を送っているおじさんがいる
そこそこ稼いでいるのだ
趣味など許されないという極限の生活を送っているのだ
「何のために頑張ってるんだ?」
と誰かに突っ込みを入れられていた
「えっ? こう見えて俺さ 幸せだよ」
「家で飯食えるしさ 酒も飲めるしさ」
私は彼の独身時代の優雅な生活を知っているのだ
それ故に強がっている友人が不憫なのだ
少々脱線したが・・・
「そうなんだ・・ ギターを自由に弾ける俺ってマシ?」
「今のギターでも十分に満足してるぜ これでいいよな」
という事になるのだ
最近は本当に楽器に対しての物欲が減ってきた
欲しいと思える楽器が存在しない
理由は良く分からない
加齢によるものなのか?
現状に満足しているのか?
買い物病は止んだ
勿論、必要だと思える小物は買うのだ
それなりに考えた末に買う
考えた結果として購入した物に後悔してはダメ
使い勝手が悪いということは多々あるが・・
買い物行動そのものを悔いたことはない
私は迷った時には数日も悩む
大いに悩むのだ
決断した後は早い
話は時計に戻るが・・・
次回に購入する時計は機械式にする予定なのだ
そこそこの防水機能付きの機械式時計で決まりなのだ
機械が見えるスケルトンタイプも萌えるという
「男って機械が好きなんだよね」
趣味の世界は人を元気にするのだ
読者の皆さんもギターをはじめとする
趣味のディープな世界にどっぷりと浸っていただきたい😋