先日、ロックフェラー三代目当主、デビット ロックフェラー氏の記事を読みました。
マンハッタン65丁目にある執務室の写真と御当人のお顔が載っていました。
その記事を読み、写真を見たとたん、20代前半、あまり開きたくない私の扉がぱーっと開いたのです。
博愛・自由・平等、その言葉が頭にぐるぐるとまわり、お世話になったジューイッシュ(ユダヤ人)の女性との出会いを昨日のことのように思い出したのです。
その方の故郷はスイス。元ニューヨークタイムズの記者。
もう四半世紀も前のことなので、その方はもうこの世に居ないでしょう。
タウン誌の記事を見て、ユダヤ教の教会の英会話の手ほどきを受けに行ったのが出会いのきっかけでした。
博愛・自由・平等はフリーメーソンのアイデンティティ。
その方がフリーメーソンであったかどうかは知ることろではありませんが、アジアの片隅から来た夢見心地の若者を、ほんとうにレディのように扱ってくれ、自宅まで招待もしてくださいました。
そこが確か65丁目あたり。いや、たぶん65丁目。ドアマンが二人も立つアパートメント。新緑の季節、セントラルパークがキラキラしていました。
キラキラしたセントラルパークを背に、入った室内は時が止まったように静かで、重厚で、彼女の孤独とプライドが入り混じった温かくも冷たい部屋でした。
戦後ニューヨークでバリバリ働き、老後の生き甲斐を私のように訳もわからず異国の地に来た人の手助けをし、自分の生活を惜しげなく見せてくださいました。
これが、博愛であり、平等であり、自由なんだ、
そうなんだ、と、改めて、思ったのでした。
ロックフェラーさん、ありがとうございます。
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マンハッタン65丁目にある執務室の写真と御当人のお顔が載っていました。
その記事を読み、写真を見たとたん、20代前半、あまり開きたくない私の扉がぱーっと開いたのです。
博愛・自由・平等、その言葉が頭にぐるぐるとまわり、お世話になったジューイッシュ(ユダヤ人)の女性との出会いを昨日のことのように思い出したのです。
その方の故郷はスイス。元ニューヨークタイムズの記者。
もう四半世紀も前のことなので、その方はもうこの世に居ないでしょう。
タウン誌の記事を見て、ユダヤ教の教会の英会話の手ほどきを受けに行ったのが出会いのきっかけでした。
博愛・自由・平等はフリーメーソンのアイデンティティ。
その方がフリーメーソンであったかどうかは知ることろではありませんが、アジアの片隅から来た夢見心地の若者を、ほんとうにレディのように扱ってくれ、自宅まで招待もしてくださいました。
そこが確か65丁目あたり。いや、たぶん65丁目。ドアマンが二人も立つアパートメント。新緑の季節、セントラルパークがキラキラしていました。
キラキラしたセントラルパークを背に、入った室内は時が止まったように静かで、重厚で、彼女の孤独とプライドが入り混じった温かくも冷たい部屋でした。
戦後ニューヨークでバリバリ働き、老後の生き甲斐を私のように訳もわからず異国の地に来た人の手助けをし、自分の生活を惜しげなく見せてくださいました。
これが、博愛であり、平等であり、自由なんだ、
そうなんだ、と、改めて、思ったのでした。
ロックフェラーさん、ありがとうございます。
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