五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

発する言葉と遠い過去

2011年09月01日 | 第2章 五感と体感
カウンセリングの理論の学びと同時に何故、歴史や、現世人類の誕生と移動、民俗学、宗教を学ぶのでしょう。

「私」と「あなた」という関係は、深い深い人類の歴史が裏打ちされた上で成り立っています。

私が発する言葉、そして考え方は、どこから湧き出してくるのでしょう?
もちろん、自己の成育史は、それを紐解くのに無くてなならない情報です。
でも、それだけではありません。
私達は、父と母から生まれ、その父と母も、それぞれの父と母から生まれています。それを考えると、「私」は、多数の人間のDNAによって存在していることに気付かされます。
そのことを思うと、人はどのように生まれ、どのように移動し、どのようなコミュニティ及び環境からどういった事を学習し、どのような思考と感情が湧き出し行動しているか、私自身興味が無尽蔵に湧いてくるのです。

私自身、西洋で生まれた心理学という学問の背景を学ぶため、ギリシャ神話やケルト民族、そしてキリスト教以前の宗教から現代の流れを学んできました。そして、日本人である自己の背景を学ぶために歴史、文学、民俗、古層を探る宗教から現代のもの等を、興味の流れに添いながら毎年テーマを決めて学ぶ努力をしています。でも、知ることによって、どんどん次への興味が湧いてきます。

一人の人間の発する言葉の背景には、膨大な過去の歴史があるわけです。

自分自身が発する言葉と出会った人の言葉=言霊を大切にしていきたいという思いが湧かなくては、この学びは難しいかもしれません。

何故、自分にこんな感情が湧いてくるのか?

何故、自分はこんな考え方をするのか?

何故、自分はこんな行動をするのか?

生まれてから今日までの自己の成育史は、これらの問いの答えを出すための大切な材料です。しかし、それだけではないことも意識のどこかに置いておくと、いつまでたっても親のせいにしている自分が小さく見えてくるかもしれません。

「知」は、自己を柔軟にしていくはずです。

そろそろ、シュメールを真面目に学ぶ時期に入ってきたようです。一見メビウスの輪のようですが、螺旋状のように上には昇っているのは確かなようです。私にとって学びの喜びとは、そういことを体感する事かもしれません。
あと数年したら、学び始めた頃の振り出しに多少の厚みを付けて戻る予感がしています。

… … …

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