五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

相手の力を程よくお借りする

2015年02月13日 | 第2章 五感と体感
人の能力には限界があります。
どんな天才でも、要領の良い人でも、自分は何も出来ないと思っている人でも、自分の身体は一つであり、与えられている時間も他者とはなんら変わりません。つまり人が行動するための基本的な条件は同じなのです。

他者の能力や可能性を信じて委ねる時間を持つことは、大人になればなるほど大切な心掛けなのかもしれません。

世代の違い。職業の違い。役割の違い。自分以外の人は、全て他者です。
その他者と向き合う時に、自分の思考と感情と行動の傾向を他者に求めても、上手く事は運びません。

自分と他者との関係性で、自分の優位性、自分の傾向を強調発信しても、他者との関係性の距離は遠ざかるばかりです。

まずは、他者の力を信ずること、つまり個人の「思考と感情と行動」を尊重することが、共に何かをするときの基本的スタンスであるように思います。

他者を信じて放(はな)ってみると、そのうち好い塩梅の関係が成り立つはずなのです。
何かを違和感を感ずるタイミングも早めに訪れます。その時は、軌道修正をすれば良いのです。

「相手の力を程よくお借りする」ことは、互いの違いを受容する事と繋がります。

信ずることと依存していることは、似ているようでいて違うことをそこで学ぶこともできそうです。

程好いお借り上手になりたいものです。


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