五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

お水取りの季節

2015年02月20日 | 第2章 五感と体感
新年に飾る東大寺二月堂横の手向山八幡の絵馬をようやく片付け、二月堂の糊こぼしの土鈴を出しました。
「糊こぼし」とは、二月堂の袂に咲く椿を模した名称です。朱い椿に白い糊が付いたような様が「糊こぼし」の由来と聞いています。
表装を手掛ける者にとって、この「糊こぼし」を身近に感ずるのもこじつけのような気もしますが、毎年お水取りの期間に我が家の飾棚に登場します。

奈良の和菓子屋さんは競って糊こぼしの名を持つ練り菓子を期間限定で販売します。期間限定の和菓子を目指して奈良に行きたしと思いがつのるのはこの季節が一番強いかもしれません。

3月1日から14日まで練行衆が行を行い、夜にはお松明が走ります。紙子の和紙を纏った練行衆の姿を浮べつつ、糊こぼしの飾りを丁寧に供え、私もお水取り(修二会)を静かにお迎し、同時に始まる四旬節の時期、心鎮めて過ごすことを心掛けたいと思います。

お水取りのワクワク感は拭えません^^。奈良好き東大寺好きにはたまりませぬ。。。

東大寺では和紙で糊こぼしを拵え、二月堂本堂の十一面観音を飾ります。そこでの修二会の行は魂の連鎖でありましょう。
日本人のアイデンティティを深く体感する好い機会であるから故のワクワク感。待ち遠しいです。

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