五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

源氏物語~その四

2009年05月09日 | 悔いのない人生とは?
準備と計らいは、「雅」の象徴的な精神性だとつらつら思います。

夕顔の屋敷は、下町の荒れた家屋ではあるけれど、香を炊きしめた白い扇に夕顔の花を乗せて渡すしつらえは、とっさにできるものではありません。

相手を想っての準備は、昨日今日の努力で成せるものでは決してないのです。

シンプルな暮らしが好き。。。とおっしゃる人がいますが、シンプルな暮らしをするための努力は、なみな精神力ではできないと思うのです。
そう思いながらも、私も余計なものを持たずに暮らすことが理想です。

ポストに入れられた手紙やチラシ、ついつい買ってしまう「物」、仕事の書類を整理しないまま積み上げているうちに、整理しきれなくなってしまったり・・・

しつらえよく暮らすことを目的とすると、今の時代、相手のことを想いながら、自分の好みを保ち、しつらえよく暮らすことは、かなりの覚悟が必要です。

居間を見渡しながら、あーー、庶民の暮らしだわ~~、と嘆く私ですが、せめては本棚に並んだ源氏物語関連の書物に感性を揺らめかせることで、想像の世界に入りたいと思う次第です。

せめて、とっさの来客の折り、お出しするお茶があれば、それで、良しとしましょうか・・・正真正銘の粗茶ですが

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