五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

孤独感という不安感

2010年06月14日 | 第2章 五感と体感
自分の心と体を傷つけたら、自分の不安感は消しゴムで消すように消えてくれるでしょうか?

自分自身の不安感は自分にしか解らないものです。

一過性の癒しを他人が与えてくれても、また同じ感情へと繰り返されていく場合、その不安感からどうしたら抜け出していくことができるのでしょうか?

「私は不安である」と自分自身に云えるでしょうか?

「私は不安なのだ」ということを意識化することに、一番時間をかけなくてはならないケースが多いように思います。

自己受容という言葉は、自分を良い方向に向けるだけの意味ではありません。
物事をポジティブに解釈し捉えることが自己受容でもありません。
「あんなこと、こんなことを考えちゃいけないわよ!」というお節介な言葉も必要ありません。

「自分は不安なのだ」
このことが云えずに苦しんでいる人に出会うたびに、人の本質は不安なのに。。。と言いたくなります。

孤独な自分、不安な自分をそのまま受容したら、捨てるものが無くなったような解放感を得たことがあります。

孤独だからこそ、不安だからこそ、自分は何のために生きているのかを考えるのだと思います。


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ワールドカップと文化人類学

2010年06月13日 | 第2章 五感と体感
いよいよワールドカップが始まりました。
四年に一度のイベントは、世界中の人々を夢中にさせます。今ではオリンピックよりも観戦者の参加意識が強いと言えるかもしれません。

フットボールが何故、これだけ私たちを魅了させるのか?

「二つのチームが互いのゴールを目指し、その得点を競い合う。その際、手は使わない。」
これがフットボールの大まかな定義です。

単純とも云えるこのゲーム。そのゲームが国の代表として競い合うと何が見えてくるのでしょう?

確かに勝ち負けにこだわり、それぞれのチームのテクニックや戦術、監督の采配はとても興味深いことです。でも、それだけではありません。
それぞれの国の文化、歴史、風土、慣習から見えてくる「らしさ」がとても面白いのです。

単純な戦い方だからこそ見えてくる個性を大いに楽しみたいと思います。

この一カ月、テレビから目が離せません。

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妄想とイメージは大事

2010年06月12日 | 第2章 五感と体感
私は無口な子供でした。
何故無口だったかは、いろいろ理由があります。

でも、この無口だったおかげで、妄想癖が未だに続いています。

妄想はいつも自分の身の丈を追い越していました。そのおかげで、自分の「理想と現実」はいつもギャップだらけでした。
だから、ますます妄想に浸っていきます。
たとえば、この妄想癖の変わった子供の才能に親が気付いていれば、今頃ファンタジー作家になっていたかもしれません(笑)

結局、妄想を満たすために芸術の世界に身を置いたのですが、どうも私はこれが自分のすることではない、と無意識に長年思っていたようです。
妄想とかイメージは、なにも芸術の世界だけに役立つものではないということを心理学の学びに出合って初めて気付いたわけです。

つまり、生きていくには「妄想とイメージ」は、他人に何と言われようと必要な作業なのです。

人は自由意思を持っています。いろいろなしがらみに囚われている現状であっても、心は自由なのです。

当たり前のようなことなのですが、案外それに気付かない人が多いようです。

心は自由。
だから、妄想も良し、イメージするも良し。。。

自分の将来を良い方向でイメージしていくと、たぶん、きっといつか実現していくと思うのです。

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自己受容

2010年06月11日 | 第2章 五感と体感
カウンセリングの勉強をしていると、いとも簡単にできるかのごとく「自己受容」という用語が使用されます。

口にすることは簡単なことです。

「果たして、今ここでの自分は自分を自己受容しているだろうか?」

身の回りに刺激的な事が起ったり、私にとって奇妙な人に出会った時、この問いかけを自分にします。

私は私を受容してるだろうか?

「私」という個性を信じているだろうか?

相手の一貫性を受容できるだろうか?

「信頼する」ということは一体何を信頼することなのだろうか?

どんな理不尽なことが身の回りに起きても、私は魂と体と心で成っていて相手も同じく魂と体と心で成っていることを意識できているだろうか?

私の内にある答えはいつか自分の内から見出されることを、私自身は信じているだろうか?

…これらの自問自答をしてから、改めて「自己受容」という言葉を口に出してみると、言葉の意味が先ほどよりも深くなっているかもしれません。

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傾聴6「自己受容・他者受容」

2010年06月10日 | 第2章 五感と体感
傾聴しようとするする時、傾聴する人が自分の抱えている問題を解決できていないと、相手の話の内容に呑みこまれてしまいます。

傾聴する側が自分の傾向に気付いていないと、悩み苦しむ人に対して「火に油を注ぐ」ことをしてしまいます。

まずは自分を知ることから始めていきましょう。

自己受容

他者受容

自分の傾向を受容することは、案外、大変な作業なのです。

人との出会い、芸術、文学、歴史、旅、諸々の学問を通して、自分を知る作業を続けながら、六条件を満たす努力を続けていきたいと思うのです。

他人へのお節介?をする前に、まずは自分自身の学びを深めていきたいと思うのが、私の本音です。
六条件の訓練は、そこから徐々に静かに満たされていくはずです。

「傾聴に必要な「ロジャーズに必要にして充分6条件」を具体的に書き出すと、ただ、テキストをまる写しになってしまうので、テキスト132ページと25ページを開いて確認してください。」

「生き甲斐の心理学・ユースフルライフ研究所」参照

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傾聴5「六条件が満たされると」

2010年06月09日 | 第2章 五感と体感
「ロジャーズの必要にして充分な6つの条件」が満たされると、どうなっていくのでしょう?

「4」での自分を知る作業は、生涯続けていく必要があります。なぜなら、私という個人は、日々変化する経験の世界に生きているからです。
時間と共に、私たちはいろいろことを体験し、そのたびごとに「感情」が湧き出し、「思考」し、行動しているからです。

でも、「私」には一貫した個性があります。くだけた言葉で言うと「私らしさ」とも言えるかもしれません。私らしさを表現できないでいると、何かが詰まったような感じになります。

そこから生じるストレスから、「私」という個性と向き合っていくのがロージャーズ博士の言わんとしているところだと解釈しています。

私らしくない。。。と、モヤモヤ、ウズウズし、
「理想と現実のギャップ」によるストレスが自分の内から湧き上がってきたらシメタものです。

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傾聴4「自分を知ることから」

2010年06月08日 | 悔いのない人生とは?
「自分以外は変人です」と心理学を学び始めたころ言われたときに「なーるほどねぇ~」と思う瞬間に自分の中に張り巡らされた防衛機制が外されていく音が聞こえてきました。

私は私であり、私以外の何者でもなく、家族にしても自分の「体と心」ではないのです。

その時から、「私は」という主語を意識できるようになりました。

私はどうなのか?

私は今何を考えているのか?

私にどんな感情が湧いているのか?

私は何をしたいのか?

「私は生まれてから今日まで、どのように生き延びてきたのか?」

傾聴を学ぶ上で、まず自分を知ることから始めていく必要があるのです。

それは何故でしょう?

相手と関わることや自分の選択に、自分の傾向が大きく関わっているからです。
つまり、自分の「思考」(考え方)と「感情」(ふと湧き出す感情、感じること)、そして「行動」は、一貫した「個性」を成り立たせているのです。それが「私」です。

傾聴は、それだけに奥の深いものなのです。でも、難解なものではありません。

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傾聴「第一印象と関わり方」3

2010年06月07日 | 第2章 五感と体感
家族や身近な人であれば、互いの顔がわかるのですが、初対面の人に話を聴いてもらう機会を得たり、自分が「傾聴」しなくてはならない立場になった時、何が一番大切でしょうか?

それは、第一印象です。

傾聴される側、する側、双方において互いに感じる第一印象は、これから互いに過ごそうとする時間に大きな影響をもたらしていきます。

たとえば、話したい立場で「どこか」を訪れた場合、

眉間に皺を寄せ、真剣な眼差しでに迎えられたら、どうでしょう?

一言喋ると、いちいち突っ込んでくる人だったらどうでしょう?

いちいち突っ込んでくるだけでなく、自分の言うことをそのまま聞いてくれず励まされたり、提案されたり、否定的なことを言われたりしたら、どうでしょう?

その上、医者でもないのに勝手に病名を付けられたらどうでしょう?

聴く立場の人が一人で喋り出したらどうでしょう?

最初のうちは静かに聞いてくれていたのに、そのうち説教が始まったり・・・

自分が傷ついているのに、そんな人にわざわざ聞いてもらう必要はありません。さっさとその場所から逃れるのが一番なのですが、「何かへんだな~」と思い家に帰ると腹が立ってくる場合のほうが多いようです。。。

そんなわけで、人の第一印象は、傾聴する側、される側にとってとても大切なことなのです。

自分が嫌な気分になる人との関わり方を思い出すと、どんな聴き方が良いか、自ずから想像できるかもしれません。

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傾聴「心の繋がりをつける」2

2010年06月06日 | 悔いのない人生とは?
ブログを書き綴る日々をおくり、「傾聴」について書こうと思ったら、あまりにも書きたいことがありすぎて、どこから始めて良いのやら、悩んでいます。

それだけ「傾聴」には深い力が潜んでいると解釈していただきたいと思います。

たとえば、こんな人間関係の場合、

悩み苦しんでいる自分との自問自答

悩み苦しんでいる家族の一人とその家族、または身近な人との会話のやりとり

悩み苦しんでいる自分と家族、または身近な人との会話のやりとり

ひたすら聴くこと、ひたすら話すことは、確かに必要です。なぜ必要なのかはロジャーズの理論を学ぶと納得していただけると思うのですが、あえて、一言で言うならば「答えは自分の内にある」ということかもしれません。

人にはある条件が整うと「自己否定・他者否定」「他者否定・自己肯定」から「自己受容・他者受容」へ導かれていくのです。

その「ある条件」が「傾聴(ロジャーズの六条件)」なのです。

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傾聴する1

2010年06月05日 | 第2章 五感と体感
「傾聴しましょう」と簡単に言いますが、「傾聴することほど難しいことはない」と常々思います。

「自分を無にして相手のお話を聴きましょう」
そんなことを言う人が居ますが、果たして「自分を無にする」ことはできるでしょうか?

少なくとも私にはできません。

カールロジャーズは「私は私であって、私が中心である」「その私が絶え間なく変化している経験の世界に存在しているのである」
この定義を基に、傾聴するための条件「六条件」を作りました。

人はどういったときに、ストレスから解放されるのでしょうか?

まず、大切なのは、傾聴する人も、話す人も、どちらも「私は私であって他の何者でもなく、自分の概念を通して事象を捉えている」ということを傾聴する人が意識していることがとても重要になってくると思います。

「私」は必ずフィルターを通して、物事を見ているのです。
「傾聴」を学ぶ時、一番大切なのは、このことだと私は解釈しています。

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ではどうする?9

2010年06月04日 | 第2章 五感と体感
いろいろなイメージをめぐらせ、

結局、

自分の理想と現実のギャップをどう埋めていくか?

という問題にぶち当たります。

最高のシュミレーションと最悪のシュミレーションを具体的に意識化することで、見えてくるものがあるようです。

でも、それは聞いている私には[答え]はわかりません。

答えは自分の内にあるのです。

現実吟味を測りながら、自分に起こっている現実をありのままに見ることができると感情が零れ落ちてきます。
零れ落ちる感情が、案外自分の本音だったりすることもあるようです。

本音が見える瞬間を見逃さない自分の感性を磨いていきたいものです。
本音の持続性には覚悟と努力が必要なのかもしれません。

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最高と最悪8

2010年06月03日 | 第2章 五感と体感
感情を何かのイメージに置き換えて、意識化してみる。

昨日は、そのことを書きました。

今日は、その不安感の将来をイメージしてみます。

「最高のイメージ」と「最悪のイメージ」です。

理想と現実のギャップから生じる「不安」

今朝トーストを食べたいのにパンを買い忘れたストレス「不安感」のようなことも理想と現実のギャップです。
好きな人にフラれた悲しみ「不安感」、大切な人を失った「不安感」、自分の病気の「不安感」・・・

今の不安感を二つの問いで思いめぐらせてみると如何でしょうか?

思い巡らすことができたら、幸いかもしれません。
思い巡らすことができなければ、無理に考えないほうが良いと思います。

「自ずから」始まるものを無理にこじ開けない方がよさそうです。

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その感情はどんな感情?

2010年06月02日 | 第2章 五感と体感
昨日の続きです。

いくつかある不安を数えた後、そこから不安なことを一つだけ選び意識化します。

そして、

その不安はいったい自分にどんな感情をもたらしているのか更に意識化してみます。

どんな感情なのでしょう?

「感情」と問われても、意識化したり言語化することに慣れていないとなかなか自分の感情を「何かに表現」することは難しいかと思います。

でも、
あえて、その感情を意識化してみます。

たとえば、恐怖感、焦燥感、虚無感、嫉妬、怒り、焦り、不満感・・・いったい何でしょう。。。
モヤモヤ感や疼きが、ぴたりとする言葉を思いうかべることができなければ、とりあえず「不安感」としておきましょう。

具体的なことを思い浮かべたくない時には、イメージで思い浮かべると良いかもしれません。

そこで役に立つのが、小説、映画、歴史上の人物、音楽、美術、風景、季節、気象、動物等、です。
ぴたりとした不安感をこれらの何かに置き換えてみるのです。

そうすると、それらのイメージが意識化、言語化を助けるのです。
相手にも伝わりやすくなります。

できれば、置き換えた言葉を誰かに喋ってみると良いかもしれません。

続きは、また明日に♡

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一つ選ぶと 6

2010年06月01日 | 第2章 五感と体感
昨日は不安なことを数えてみました。

数えられる人もいる半面、

「私には不安なことは一つもない」
「私には不安なことは千くらいある」
「私にはわからない」

とおっしゃる方にも多く出会います。
そのように「今」感じるのであれば、無理に引き出さないほうがよさそうです。
何事も無理やりは禁物です。

自分自身に語りかけるときこそ、肯定的に、ありのままを大切にしていただきたいのです。

自分の不安なことがいくつか数えられる人は、その中の一つだけを心に浮かべてください。
優先的に意識化したい「不安なこと」を一つ選ぶのです。

「一つ選ぶ」ということに意味があります。

いくつもある不安感は、一つ選ぶことで、いろいろな方面に繋がっていきます。
ですので、ここでは敢えて、一つだけ選ぶのです。

一つだけ選ぶ作業は、案外大変なことです。それだけで何かに気付く人がいらっしゃるかもしれません。

選びきれない人には何かの理由がそうさせていますので、ここでも無理は禁物です。

無理せず焦らず、「今ここで」の感情を大切にしてください。

明日は、「一つ選んだ不安の感情」について書きます。

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