五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

多摩川古墳巡り

2014年12月04日 | 第2章 五感と体感
雪谷大塚の仕事場は、駅の真上にあるのですが、最近は東急東横線の多摩川駅から片道20分をなるべく歩くようにしています。
昨日も往復40分を散歩がてら歩きました。

東横線にしても田園都市線にしても、多摩川を渡る時に目にする風景が大好きです。

大きな川に差しかかると、つい車窓から眺めてしまうのは、多摩川だけではありませんが、身近な川と云えば、多摩川が真っ先に浮かびます。

その多摩川沿いには古墳が多く、品川の河口付近まで古墳群があり、富士塚と共に、仕事の合間に身の丈な歴史体感ができるのです。

多摩川駅を降りると目の前に公園の入口があります。そこを上り切ると、もうそこは前方後円墳の只中です。つまり、古墳の上、または古墳に沿って公園が整備されています。

奈良で多くの古墳の前に立っているうちに、徐々に古墳に目覚めてきたことは間違いありません。神社仏閣を巡るのも楽しいのですが、地霊的な古層の雰囲気を体感することができ、案外自分の身近な場所に古墳が多数あることも見えてきたことで、関東に住む奈良好きの私も少々自分の地元巡りを愉しむことができるようになってきたのです。

多摩川駅近くにはもう一つ大きな古墳がありますが、それは東横線開発の時に一部壊され、残された一部には北条政子が建立した浅間神社があります。富士山信仰の場でもあり、多摩川流域に広がる土地が一気に見渡せる場所でもあります。

多摩川の公園には全部で10の古墳がありますが、大きなものは亀甲山古墳と田園調布の外れに蓬莱古墳があります。この二つは前方後円墳です。蓬莱古墳は浅間神社と同じく、土地開発のために少し削られていますが、形を留めています。(外観では見にくいですが)
その間に8つの円系古墳があります。

現在は、その古墳一つ一つに番号が記されていますので、確認しながら歩くことができます。

府中の大國魂神社は、多摩川の上流にあり、春に行われるくらやみ祭では、東大寺の修二会と同じく、お水送りを行います。その際、水を汲むのは品川です。
その品川あたりも古墳が多く、多摩川を上り魂の鎮魂を願いながら水を献上したことは、何となく想像できます。

古墳を背に、多摩川を眺め、その先に見える富士山を見ながら、キラキラ光る川面に古代の人を重ねながらお昼のドーナツをほお張り、好天のちょっと遅い紅葉狩りに満足致しました。
次は荏原古墳群を巡ろうかしら。。。品川古墳散策も楽しそうです。

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螺旋状に上昇している人生

2014年12月01日 | 第2章 五感と体感
「人の本質は不安である」と、言われた時、安堵感を覚えた体感を未だに覚えています。

いつも平安でなくてはならない
いつお幸福でいなくてはならない
いつも統合されていなくてはならない

いつも、いつも、いつも、に縛られていると自分の迷いや悩みがまるで悪いことであるように解釈するようになります。

平安でありたい
幸福でありたい
統合していたい
普段通りでありたい

その望みがあればこそ、ストレスが生まれます。

つまり、自分の中に、希望とか夢とか、習慣があればこそ、ストレスを感ずることができることを私達は時々忘れてしまいます。

「人の人生は螺旋状に上昇している」という仮説を提示され、はて、自分はいかなる形の螺旋状であるかを自問自答してみると、私の場合、まだまだ底辺近くあたりを極めて緩い上り坂で上っている最中であるように思います。

自分が体験しなくては解らない体感は、ほんとうに体感しないと解りません。

それが解ってくると、段々と、他者の感情を理解するという意味がわかってきたようにも思います。

他者の事は解りませんが、理解しようと心掛けることはできますが、それ以上の事は他者にはできないのです。それは親子であってもです。

明るさと暗さの対極に居る自分の感情をどのように取り扱ってゆくかは、自分自身、つまり本人のお仕事です。

そのお仕事を他者にどのくらい解ってもらえば気が済むのか。。。これも、自分で測ってみるしかありません。

ただ、人生は螺旋状に上昇していることは、確かなようです。

人に課せられたお仕事は、自分自身という神殿の取り扱いで精いっぱいかもしれません。

自分の人生を取り扱う人生。これでいいんじゃないの?と、思うのです。

師走の始まり。
走り過ぎずに年の瀬を過ごしたいものです。

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