今月7日、米国・ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBCミドル級戦:
王者ジャモール チャーロ(米)TKO7回28秒 挑戦者デニス ホーガン(豪)
*WBCの恩恵(?)により、戦わずして暫定王者から正規王者に昇格していたチャーロですが、2019年は比較的地味な存在で終わってしまいました。チャーロが今年を締めくくる相手として選んだのは、4月にWBOスーパーウェルター級王者ハイメ ムンギア(メキシコ)に地獄の入り口を見せたホーガン。ムンギアの強打に耐え抜いただけあり、タフネスが売りの選手です。そんな危険な相手に、序盤戦は慎重なボクシングを展開したチャーロ。しかし4回にダウンを奪うと、あとはいつ試合を終わらせるかに焦点が集まりました。最後は7回、左フックで2度目のダウンを奪いそのまま勝利。チャーロが安定した実力を見せ、保持する王座の3度目の防衛に成功しています。
3試合ぶりのKO勝利を収めたチャーロ。2020年はさらなる活躍が期待できそうです。
WBAミドル級王座決定戦(暫定王座):
クリス ユーバンク(英)TKO2回34秒 マット コロボフ(露)
*1年前にチャーロとフルラウンド戦ったコロボフと、以前同王座を保持していた実力者ユーバンクの対戦。好試合が期待されましたが、試合は思わぬ形でアッサリと終わってしまいました。
ウォーミングアップに費やされた初回。2回から試合が動くかなと思われた瞬間、左パンチを放ったロシア人が脱臼に見舞われ自滅。試合がこれからという矢先に、思わぬ形で試合に幕が下ろされてしまいました。
何はともあれ暫定ながらも世界王者に復帰したユーバンク。来日してその雄姿を見せてほしいものです。
*村田 諒太の2つの対抗王座が争われた今回の興行。2019年12月22日現在の、ミドル王者たちの顔ぶれは次のようになります。
WBA(レギュラー):村田 諒太(帝拳/防衛回数0)
WBA(暫定):クリス ユーバンク(英/0)
WBC:ジャモール チャーロ(米/3)
IBF:ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン/0)
WBO:デメトリアス アンドラーデ(米/2)
OPBF(東洋太平洋):細川 チャーリー 忍(金子/0)
WBOアジア太平洋:野中 悠樹(井岡弘樹/1)
日本:竹迫 司登(ワールドスポーツ/3)
一応WBAのスーパー王者には、サウル アルバレス(メキシコ)が認定されています。しかしいけませんね、一人の選手に1年もの長期間、2階級の王者に君臨させておくというのは。