今月20日、米国・アリゾナ州で行われた試合結果です。
ライトヘビー級12回戦:
ダニエル ジェコブス(米)TKO5回終了 フリオ セサール チャベス2世(メキシコ)
*本来ならスーパーミドル級のリミットである168ポンドで行われる予定だったこの試合。しかし予想通りというか、チャベス2世が、172.7ポンドという大幅なウェートオーバーで前日計量に臨みました。試合が中止されるのではと懸念されましたが、体重でハンディを負うジェイコブスが堂々とチャベスの挑戦を受けることを容認。試合自体は無事に決行されました。
体重差に開きはありましたが、両選手とも好コンディションでリングに登場したこの一戦。チャベスが柔軟のボディーワーク(上体の動き)と左ジャブで臨めば、ジェイコブスは軽やかなステップワークとこちらも左ジャブで対抗。若干ジェイコブスがリードしていましたが、試合は好ファイトのまま中盤戦に突入しました。
しかし5回終了時、チャベスが自身の負傷を訴えて試合を放棄。試合自体が盛り上がっていただけに、このストップには驚きと共にに失望させられてしまいました。
試合前の予想通りに勝利を収める事に成功したジェイコブス。5月にサウル アルバレス(メキシコ)に敗れて以来のリング復帰に成功すると共に、世界王座返り咲きに向け大きく前進しています。
計量失敗と突然の試合放棄とファンはもちろん、偉大なる実父チャベス・シニアも失望させることとなったチャベス2世。この選手はもうプロ選手としてリングに立つことは許されるべきではないでしょう。
WBCフライ級王座決定戦:
フリオ セサール マルティネス(メキシコ)TKO9回1分19秒 クリストファー ロサレス(ニカラグア)
*8月の終わりに無効試合という結果で世界王座獲得を逃していたマルティネス。以前同王座を保持していたロサレスを、徐々に徐々にと弱らせていきTKO勝利。激戦を制すると共に、念願の世界王座を腰に巻くことに成功しています。