今週8日・日曜日、エディオンアリーナ大阪・第二競技場で行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋ウェルター級王座決定戦:
別府 優樹(久留米櫛間)TKO10回2分11秒 矢田 良太(グリーンツダ)
*凄いですよね、9回までに5度もダウンした選手が最終回も1分を切ったところで逆転勝利を収めるというのは。
先制したのは『九州のタイソン』という異名を持つ別府。2回に超打撃戦の幕開けとなるダウンを奪っています。しかしそこから矢田が王者の意地を見せます。4回にダウンを奪い返すと、6回に2度、7回、9回とダウンを奪いまくり形勢逆転に成功しました。しかしそこで終わらなかったのがこの試合の凄かったところ。別府が最終回に驚異の反撃を見せ大逆転で王者をストップ。とんでもない大どんでん返しを演じ、22戦目にして初の王座獲得に成功しています。
ちなみに9回終了時までの採点では、3人のジャッジが揃って85対80で前王者となった矢田のリードを支持していました。
全階級を通じて、常に強豪選手を量産し続けるウェルター級。これまで日本から同級の世界王者は誕生しておらず、いつの時代でも世界と日本のレベルの違いには大きな隔たりがあります。しかし国内戦に目を向けてみると、たまに今回の試合のような好試合が演じられることがあります。新王者別府の戦績は20勝(19KO)1敗1引き分け。この戦績を見ると、今後の劇的な試合を演出してくれそうです。
日本スーパーフライ級戦:
挑戦者中川 健太(三迫)判定3対0(99-92、98-92x2)王者奥本 貴之(グリーンツダ)
*昨年8月に現在保持する王座についた奥本。王座獲得後は、綱渡り的な防衛戦を重ね、何とか3度の防衛に成功してきました。しかし徐々にではありますが、王者としての安定度を増しつつあった奥本。防衛成功が予想された一戦で、2代前のタイトル保持者中川に完敗。同僚矢田と同様に、王座から陥落してしまいました。この試合をクリア、そして来年のチャンピオンカーニバルでも生き残ることが出来れば、その上が目指せる位置にいた奥本。悔しい王座陥落となってしまいました。