一昨日8日・火曜日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本スーパーウェルター級戦:
挑戦者出田 祐一(三迫)TKO9回1分52秒 王者川崎 真琴(RK蒲田)
*2005年4月のデビュー後、12連勝(7KO)を飾り将来が有望視されていた当時の出田。しかし2010年2月に初黒星を喫すると、1勝1引き分けを挟むも黒星を重ね続けました。2020年12月に再び白星を挙げるまでに積み重ねた敗戦は15。前哨戦となった5月の戦いでも初回TKO負けを喫しています。そんな出田に舞い込んできた、最初で最後と予想されたタイトル戦。挑戦者は打たれても、打たれても前に出続けました。
序盤戦に右目上を切るなど苦しい展開となりましたが、我慢しながら手を出し、前に出続けた出田。川崎も王者の意地を見せ踏ん張りますが、そこでも挑戦者が踏みとどまりました。最後は9回、出田が連打をまとめた所でレフィリーが試合を止めゲームセット。これまでも、この試合も苦しいものとなりましたが、負け犬と思われていた出田が日本のベルトを腰に巻くことに成功しました。戦績を16勝(9KO)16敗(6KO負け)1引き分けとした新王者。一つでも多く防衛回数を伸ばしていって貰いたいですね。
負けても負けても立ち上がる、昭和の匂いすら感じさせる選手が日本の頂点に立ったスーパーウェルター級戦線。2022年11月10日現在の同級のタイトル保持者たちは下記のようになっています。
WBA:ジャーメル チャーロ(米/防衛回数2)
WBC:ジャーメル チャーロ(米/3)
WBC(暫定):セバスチャン フンドラ(米/1)
IBF:ジャモール チャーロ(米/2)
WBO:ジャーメル チャーロ(米/0)
OPBF(東洋太平洋):井上 岳志(ワールドスポーツ/0)
WBOアジア太平洋:井上 岳志(ワールドスポーツ/0)
日本:出田 祐一(三迫/0)
*出田が所属する三迫ジムの大先輩である輪島 功一氏も同級で大活躍し、世界王座までたどり着きました。