DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

16敗の出田が日本の頂点に(日本スーパーウェルター級)

2022年11月10日 05時32分33秒 | 日本ボクシング

一昨日8日・火曜日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本スーパーウェルター級戦:
挑戦者出田 祐一(三迫)TKO9回1分52秒 王者川崎 真琴(RK蒲田)

*2005年4月のデビュー後、12連勝(7KO)を飾り将来が有望視されていた当時の出田。しかし2010年2月に初黒星を喫すると、1勝1引き分けを挟むも黒星を重ね続けました。2020年12月に再び白星を挙げるまでに積み重ねた敗戦は15。前哨戦となった5月の戦いでも初回TKO負けを喫しています。そんな出田に舞い込んできた、最初で最後と予想されたタイトル戦。挑戦者は打たれても、打たれても前に出続けました。

序盤戦に右目上を切るなど苦しい展開となりましたが、我慢しながら手を出し、前に出続けた出田。川崎も王者の意地を見せ踏ん張りますが、そこでも挑戦者が踏みとどまりました。最後は9回、出田が連打をまとめた所でレフィリーが試合を止めゲームセット。これまでも、この試合も苦しいものとなりましたが、負け犬と思われていた出田が日本のベルトを腰に巻くことに成功しました。戦績を16勝(9KO)16敗(6KO負け)1引き分けとした新王者。一つでも多く防衛回数を伸ばしていって貰いたいですね。

 

負けても負けても立ち上がる、昭和の匂いすら感じさせる選手が日本の頂点に立ったスーパーウェルター級戦線。2022年11月10日現在の同級のタイトル保持者たちは下記のようになっています。

WBA:ジャーメル チャーロ(米/防衛回数2)
WBC:ジャーメル チャーロ(米/3)
WBC(暫定):セバスチャン フンドラ(米/1)
IBF:ジャモール チャーロ(米/2)
WBO:ジャーメル チャーロ(米/0

OPBF(東洋太平洋):井上 岳志(ワールドスポーツ/0)
WBOアジア太平洋:井上 岳志(ワールドスポーツ/0)
日本:出田 祐一(三迫/0)

*出田が所属する三迫ジムの大先輩である輪島 功一氏も同級で大活躍し、世界王座までたどり着きました。

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ビボル、ラミレスをコントロール(WBAライトヘビー級)

2022年11月09日 05時01分36秒 | 世界ボクシング

先週末5日、アラブ首長国連邦で行われた試合結果です。
WBAライトヘビー級戦:
王者ドミトリー ビボル(キルギスタン/露)判定3対0(118-110、117-111x2)挑戦者ヒルベルト ラミレス(メキシコ)

*今年の5月にサウル アルバレス(メキシコ)を相手に、明確な判定勝利を収めたビボル。その勝利により、世界屈指の実力者であることを知らしめています。

今回ビボルが迎えたラミレスは、減量苦のためにそれまで保持していたWBOスーパーミドル級王座を返上し、ライトヘビー級に進出してきた実力者ラミレス。その実力は早くから認められていましたが、何といってもその大きな体格は対戦相手にとり脅威と言っていいでしょう。ビボルも、ライトヘビー級としてはしっかりとした体格の持ち主ですが、両者が対峙するとメキシカンが一回りも二回りも大きく映ってしまいました。

そんな大柄な実力者を相手に、ビボルは4回以降完全にペースを把握。サウスポー(左構え)のラミレスに、左ジャブ、右ストレートのコンビネーションを毎回のように当てまくり、ポイント差をドンドン広げていきました。回が進めば進むほど、ビボルのワンサイドマッチとなったこの試合。接戦、あるいは王座交代も予想されていましたが、ビボルがほぼ一方的な試合展開で圧勝。改めてその強さを見せつける結果となっています。

同級の3団体のベルトを保持しているアルツロ ベテルビエフ(露/カナダ)との王座統一戦を熱望するビボル。ベテルビエフが自身の怪我のために戦線離脱中なため、両者による即対戦は無さそうです。ベテルビエフとの一戦を待つ間、ビボルは誰と拳を交えるのでしょうか。アルバレスとの再戦との噂もありますが、カネロ(アルバレスのニックネーム。スペイン語でシナモンという意味)が、こちらも自身の怪我のため長期戦線離脱。多分、ラミレス戦以前に対戦話が幾度も出ていた英国の強打者ジョシュア ブアツィ(英)になるのではないでしょうか。

 

下記は2022年11月9日現在のライトヘビー級王者たちとなります。

WBA:ドミトリー ビボル(キルギスタン/露/防衛回数12)
WBC:アルツロ ベテルビエフ(露/3)
IBF:アルツロ ベテルビエフ(露/6)
WBO:アルツロ ベテルビエフ(露/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位

*2016年5月にまずは暫定王座を獲得したビボル。今回の勝利により12度目の防衛に成功しました。同級の連続最多防衛は、1990年代中盤から終盤にかけ大活躍したダリウス ミハエルゾウスキー(ポーランド)が築き上げた23。ビボルがその記録を破るには、今の倍の防衛戦を行わなければなりません。上には上がいるものですね。

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ゴロフキンの次戦は豪州で?(色々:11‐08‐22)

2022年11月08日 05時45分48秒 | 世界ボクシング

最近(2022年11月8日ごろ)のニュースです。

1)WBAからはレギュラー王者エリスランディ ララ(キューバ)との王座統一戦を、IBFからは指名挑戦者エスキバ ファルカン(ブラジル)との防衛戦を行うよう催促されているIBFとWBAスーパーの2つのミドル級王座を保持しているゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)。次戦では、ララでもファルカンでもなく、南太平洋の豪州に渡り、マイケル ザラファ(豪)と対戦するという情報があるようです。30勝(19KO)4敗(1KO負け)と好戦績の持ち主であるザラファは現在、WBAではララのすぐ下の1位に、IBFではファルカンの次にあたる2位にランキングされています。

2)コナー ベン(英)との注目の英国2世対決が流れてしまったクリス ユーバンク(英)。来月17日に、元WBOスーパーウェルター級王者リーアム スミス(英)との対戦に向け、話が進んでいるようです。

3)元WBCスーパーミドル級王者アンソニー ディレル(米)を下し、WBC同級王座への挑戦権を獲得した前IBF王者カレブ プラント(米)。来年早々に(1月末とも言われています)、WBC暫定王者デビット べネビデス(米)への挑戦が決定しそうな様子です。

4)シャクール スティーブンソン(米)が計量に失敗したため空位となったWBOスーパーフェザー級王座。元WBOフェザー級、WBCスーパーフェザー級王者オスカル バルデス(メキシコ)と、現WBOフェザー級王者エマヌエル ナバレッテ(メキシコ)により、その王座が争われるとの情報があります。

5)スティーブンソンが失ったもう一つのベルトであるWBCタイトル。来年の春先に、現WBCフェザー級王者レイ バルガス(メキシコ)と、1位のオシャキー フォスター(米)による王座決定戦が近々発表される見通しです。

6)ロシアのウクライナ進行にもめげず、ヘビー級のオレクサンデル ウシクとライト級のワシル ロマチェンコはリング復帰を果たしています。しかしWBAフライ級王者アルテム ダラキアンの次戦は中々発表されません。ダラキアンの最後の防衛戦は、昨年11月の20日にまで遡ります。現在のWBAフライ級のランキングは、1位がコスタリカのダビ ヒメネスで、2位が日本王者ユーリ阿久井 政悟(倉敷守安)。3位が7月に南アフリカに乗り込みマイナー団体のIBO王座を獲得しているデイブ アポリナリオ(比)となっています。

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重量級の井上、2つの王座を再獲得(OPBF/WBOアジア太平洋スーパーウェルター級ほか)

2022年11月07日 05時25分10秒 | 世界ボクシング

先週末5日・土曜日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)/WBOアジア太平洋スーパーウェルター級戦(王座決定戦):
井上 岳志(ワールドスポーツ)TKO6回2分31秒 天熊丸木 凌介(天熊丸木)

*かつては日本王座を含め、今回争われた2つの王座も腰に巻いていた井上。その後世界挑戦や、世界1位との対戦に敗れ、今回の王座決定戦に出場する事に。対する天熊丸木は、日本スーパーウェルター級王座戦に4度出場するも3敗1引き分けと結果を出せず。今回は背水の陣で2つの王座奪取を目指すことになりました。

元々実力差のある両者の戦い。井上が試合開始早々からゲームを支配し、ワンサイドの試合展開のまま中盤戦に突入。最後は6回、井上が連打をまとめた所で試合はストップしています。

国内レベルではまだまだ圧倒的な実力者であることを誇示した井上。世界再挑戦に向け、順調な再スタートを切ったと言っていいでしょう。

2022年11月7日現在のスーパーウェルター級のタイトル保持者たちは下記のようになります。

WBA:ジャーメル チャーロ(米/防衛回数2)
WBC:ジャーメル チャーロ(米/3)
WBC(暫定):セバスチャン フンドラ(米/1)
IBF:ジャモール チャーロ(米/2)
WBO:ジャーメル チャーロ(米/0

OPBF(東洋太平洋):井上 岳志(ワールドスポーツ/0)
WBOアジア太平洋:井上 岳志(ワールドスポーツ/0)
日本:川崎 真琴(RK蒲田/1)

 

OPBFミドル級戦:
王者竹迫 司登(ワールドスポーツ)TKO3回2分51秒 挑戦者柳 京模(韓国)

*現在保持している王座を、2020年1月に獲得した竹迫。その後2試合を行っていますが、これが王座の初防衛戦となりました。これまでの戦績は8勝(1KO)7敗(2KO負け)3引き分けと、ひどい戦績の持ち主である柳。タフネスと手数で王者に抵抗していきましたが3回、王者の右一発でダウンを喫しゲームセット。安定したボクシングを展開したとは言えませんが、竹迫が無難に白星を付け加えました。

2022年11月7日現在の、ミドル級王者は下記のようになります。

WBA(スーパー):ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン/防衛回数0)
WBA(レギュラー):エリスランディ ララ(キューバ
/1)
WBC:ジャモール チャーロ(米/4)
WBC(暫定):カルロス アダメス(ドミニカ/0)
IBF:ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン/2)
WBO:ジャニベック アリムカヌウェ(カザフスタン/0)
OPBF(東洋太平洋):竹迫 司登(ワールドスポーツ/1)
WBOアジア太平洋:能嶋 宏弥(薬師寺/0)
日本:国本 陸(六島/0)

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吉野、世界に向け前進(WBOアジア太平洋ライト級ほか)

2022年11月06日 05時42分27秒 | 世界ボクシング

先週1日・火曜日、さいたまスーパーアリーナで行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋ライト級戦:
王者吉野 修一郎(三迫)TKO6回1分14秒 挑戦者中谷 正義(帝拳)

*日本、WBOアジア太平洋、そしてOPBF(東洋太平洋)の3つのベルトを統合し、更なる上を目指したい吉野にとり、ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)やテオフィモ ロペス(米)ら、世界の超強豪等と拳を交えてきた中谷は避けて通れない存在。そんな実力も実績も十二分にある中谷を相手に、吉野は迫る姿勢を止めず、ストップ勝利を収めました。

長身の中谷の放つ長いジャブをかいくぐり、多彩な右パンチを当てていった吉野は5回、遂にダウンを奪う事に成功。最後は6回、再び右でライバルからダウンを奪った吉野。それと同時に中谷陣営がタオルをリングに投げ込み試合ストップを要請し、そこで試合終了。吉野が非常に価値のある勝利を収め、世界に向けて次なるステップに踏み出すことに成功しています。

4団体統一王者デビン ヘイニー(米)をはじめ、超がつく強豪がひしめいている現在のライト級戦線。世界挑戦にたどり着くまで容易な道のりではありませんが、吉野がどこまで世界で通用するのか注目が集まります。

2022年11月6日現在の、同級王者たちの顔ぶれを確認しておきます。

WBA(スーパー):デビン ヘイニー(米/防衛回数1)
WBA(レギュラー):ジャルボンテ デービス(米/3)
WBC:デビン ヘイニー(米/6)
IBF:デビン ヘイニー(米/1)
WBO:デビン ヘイニー(米/1)
OPBF(東洋太平洋):吉野 修一郎(三迫/3)
WBOアジア太平洋:吉野 修一郎(三迫/2)
日本:宇津木 秀(ワタナベ/1)

 

スーパーフライ級戦(10回戦):
WBOフライ級王者中谷 潤人(MT)判定3対0(99-90、98-91、97-92)フランシスコ ロドリゲス(メキシコ)

*今年4月の防衛成功を最後に、減量苦のそれまで保持していたWBOフライ級王座を返上した中谷。この試合が新たな階級であるスーパーフライ級でのデビュー戦となります。対戦相手のロドリゲスは元世界ミニマム級王者とはいえ、中谷がプロデビューを果たした時期にはスーパーフライ級での活動を始めており、その後世界挑戦をするなど、同級でのキャリアは中谷を大きく上回っています。

結果は大差の判定で前フライ級王者の勝利が支持されました。しかし試合内容は元ミニマム級王者が、中谷の距離を殺し、接近戦で日本人を大いに苦しめることに。今回の勝利により、WBOスーパーフライ級王座への挑戦権を獲得した中谷ですが、現段階では新たな階級にまだ適しきっていないようです。

下記は中谷の新たな階級であるスーパーフライ級の、2022年11月6日時点でののタイトル保持者たちとなります。

WBA:ジョシュア フランコ(米/防衛回数2)
WBC:空位
IBF:フェルナンド マルティネス(亜/1)
WBO:井岡 一翔(志成/4)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:村地 翼(駿河男児/0)
日本:中川 健太(三迫/1)

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今週末の試合予定

2022年11月05日 05時25分33秒 | 世界ボクシング

2022年11月第一週末の主な試合予定です(2022年11月5日から11月11日まで)。

5日 土曜日
後楽園ホール
OPBF(東洋太平洋)/WBOアジア太平洋スーパーウェルター級戦(王座決定戦):
井上 岳志(ワールドスポーツ)対 天熊丸木 凌介(天熊丸木)

OPBFミドル級戦:
王者竹迫 司登(ワールドスポーツ)対 挑戦者柳 京模(韓国)

アラブ首長国連邦
WBAライトヘビー級戦:
王者ドミトリー ビボル(キルギスタン/露)対 挑戦者ヒルベルト ラミレス(メキシコ)

IBFスーパーフェザー級戦(王座決定戦):
シャフカッツ ラヒモフ(タジキスタン)対 ゼルファ バレット(英)

米国ミネソタ州
WBAスーパーミドル級戦(レギュラー王座):
王者デビット モレル(キューバ)対 挑戦者アイドス イェルボスヌイ(カザフスタン)

8日 火曜日
後楽園ホール
日本スーパーウェルター級戦:
王者川崎 真琴(RK蒲田)対 挑戦者出田 祐一(三迫)

11日 金曜日
英国
IBFフライ級戦:
王者サニー エドワーズ(英)対 挑戦者フェリックス アルバラード(ニカラグア)

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寺地、京口を下し2冠王に(世界ライトフライ級x2)

2022年11月04日 05時21分12秒 | 世界ボクシング

先日1日・火曜日、さいたまスーパーアリーナで行われた試合結果です。
2団体ライトフライ級王座統一戦:
WBC王者寺地 拳四郎(BMB)TKO7回2分36秒 WBA王者京口 紘人(ワタナベ)

*第5ラウンドは、少なくとも年間最高ラウンドの一つに挙げられるでしょうね。それまで多彩でスピーディーな左ジャブと、それに続く右ストレートで京口をコントロールしていた寺地。左ジャブに続く右で、ライバルからダウンを奪いました。しかしまだまだ半分以上残されたその回、後半になると京口も反撃。その強打で寺地をグラつかせるなど、王者の意地を見せました。

7回、再びその右で京口を危機に陥れた寺地。レフェリーはそこで躊躇することなく試合をストップしています。6回までの採点でも、3対0(60-53x2、60-54)で大きくリードしていた寺地が、WBC王座に続き、WBA王座を吸収する事に成功しています。

WBOライトフライ級戦:
王者ジョナサン ゴンザレス(プエルトリコ)判定3対0(117-111、116-112x2)挑戦者岩田 翔吉(帝拳)

*挑戦者らしく、終始攻める姿勢を貫いた岩田。しかしそのスタミナと、フットワークを駆使しながら試合巧者ぶりを発揮したゴンザレスが判定勝利を収め2度目の防衛に成功。次戦での、京口との対決が望まれます。

ライトフライ級の3人の世界王者が同一興行に出場し、両試合とも無事に終わりました。その試合後の(2022年11月4日現在)同級のタイトル保持者たちを確認しておきましょう。。

WBA:寺地 拳四郎(BMB/防衛回数0)
WBC:寺地 拳四郎(BMB/1)
IBF:シベナティ ノンティンガ(南ア/0)
WBO:ジョナサン ゴンザレス(プエルトリコ/2)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位
日本:空位

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スペンスはサーマンと対戦へ(色々:11‐03‐22)

2022年11月03日 05時28分26秒 | 世界ボクシング

最近(2022年11月3日ごろ)のニュースです。

1)結局、テレンス クロフォード(米)との4団体統一ウェルター級戦が年内に実現しなかった3団体(IBF/WBA/WBC)王者エロール スペンス(米)。師走の17日に、元WBA王者キース サーマン(米)を相手に防衛戦に臨むようです。

2)WBAクルーザー級王者アルセン グラムイリアン(仏/アルメニア)が今月19日、指名挑戦者アレクセイ エゴロフ(露)を相手に保持する王座の2度目の防衛戦を行います。本来なら昨年師走(だったかな?)に対戦を予定していた両者でしたが、その時は王者がコロナウィルスに感染(怪我だったかな?)してしまい、中止となっていました。今回の試合はグラムイリアンにとり、実に2019年師走以来のものとなります。

3)ジェシー ロドリゲス(米)がこれまで保持していたWBCスーパーフライ級王座を返上。近い将来に、中谷 潤人(MT)が返上したWBOフライ級王座決定戦に出場する見通しです。

師走にWBCスーパーフライ級フランチャイズ王者のファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)と、同1位のローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)が対戦しますが、その勝者がそのままロドリゲスの後釜になるそうです。

4)WBOはスーパーフライ級王者井岡 一翔(志成)が大晦日に希望しているWBA王者ジョシュア フランコ(米)との統一戦を認可するという見方を示しています。

5)減量苦から、それまで保持していたWBOスーパーウェルター級王座を返上し、ミドル級に主戦場を移したハイメ ムンギア(メキシコ)。今月19日に、ゴンザロ コリア(亜)を相手にミドル級での第7戦目を行います。この試合に勝利すれば、次はミドル級での世界挑戦が実現する運びとなるようです。

6)元IBFスーパーバンタム級、前IBFフェザー級王者キコ マルティネス(スペイン)が先週末10月29日に英国のリングに登場。欧州同級王者ジョーダン ギル(英)を4回TKOで下し王座奪取に成功。同時に、3月に世界王座から転落してからのリング復帰戦を飾っています。

マルティネスが長谷川 穂積(真正=引退)と大阪城のリングで激戦を演じたのは、2014年4月まで遡ることになります。

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村地が空位の王座を獲得(WBOアジア太平洋スーパーフライ級)

2022年11月02日 05時49分25秒 | 世界ボクシング

先日30日、ふじさんめっせ産業交流展示場で行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋スーパーフライ級戦(王座決定戦):
村地 翼(駿河男児)判定3対0(118-110、117-111x2)ウィルベルト べロンド(比)

*2019年9月に、プロ僅か5戦目で当時も空位だった同王座決定戦に出場した村地。その時は経験の少なさを暴露してしまい中盤TKO負けを喫してしまいました。その後、4勝(ゼロKO勝利)1引き分けと復調し、今回の2度目の挑戦まで漕ぎつけています。

試合は全般を通し、村地がジャブとフットワークでべロンドをコントロール。しかしべロンドも、KO率25%ととは思えない重いパンチでライバルに迫り、村地にとり気の抜けない展開が続きました。最終的には村地が大差の判定勝利を収め、2度目のタイトル戦で念願のベルトを腰に巻くことに成功しました。

アジア地域王座を獲得したとはいえ、実力、認知度共にまだまだ日本国内ですらおぼつかない村地。今後の活躍に期待しましょう。

下記は2022年11月2日現在の、村地を含めたスーパーフライ級のタイトル保持者たちとなります。

WBA:ジョシュア フランコ(米/防衛回数2)
WBC:空位
IBF:フェルナンド マルティネス(亜/1)
WBO:井岡 一翔(志成/4)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:村地 翼(駿河男児/0)
日本:中川 健太(三迫/1)

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岩佐、3度目の世界に向け復帰(ライト級強ほか)

2022年11月01日 05時29分41秒 | 世界ボクシング

先月25日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
ライト級強戦(10回戦):
元IBFスーパーバンタム級王者岩佐 亮佑(セレス)KO4回1分46秒 ゼネシス セルバニア(比/カシミ)

*暫定王座を含め、これまでに2度IBFスーパーバンタム級王座を獲得してきた岩佐と、スーパーバンタム級を主戦場にしながらも、フェザー級での世界挑戦の経験を持つセルバニアの対戦。本来はフェザー級の契約ウェートで行われる筈でしたが、比国人の調整ミス/不手際から、2階級上のライト級のリミットを上回る62キロ/136.7ポンドという重量で試合が決行されました。

約1年半ぶりの実戦となった岩佐でしたが、重いセルバニアを相手にせず。サウスポースタイル(左構え)からの上下左右のパンチで相手を翻弄し、最後はアッパーでKO。2018年8月以来の後楽園ホールのリングで、しっかりと白星を加えることに成功しました。今後は従来のスーパーバンタム級や、一階級上のフェザー級で3度目の世界王座獲得を目指して行くことになりそうです。

下記は2022年11月1日現在の、岩佐が主戦場にしてきたスーパーバンタム級王者たちの顔ぶれとなります。

WBA(スーパー):ムロジョン アフマダリエフ(ウズベキスタン/防衛回数3)
WBC:スティーブン フルトン(米/1)
IBF:ムロジョン アフマダリエフ(ウズベキスタン/3)
WBO:スティーブン フルトン(米/2)
OPBF(東洋太平洋):武居 由樹(大橋/0)
WBOアジア太平洋:井上 拓真(大橋/1)
日本:井上 拓真(大橋/0)

そして2022年11月1日現在の、岩佐のもう一つのターゲットであるフェザー級の王者たちとなります。

WBA(スーパー):レオ サンタ クルス(メキシコ/防衛回数3)
WBA(レギュラー):リー ウッド(英/1)
WBC:レイ バルガス(メキシコ/0)
IBF:ジョシュ ワーリントン(英/0)
WBO:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/3)
OPBF(東洋太平洋):清水 聡(大橋/6)
WBOアジア太平洋:阿部 麗也(KG大和/0)
日本:阿部 麗也(KG大和/0)

 

OPBF(東洋太平洋)フライ級戦:
挑戦者桑原 拓(大橋)判定3対0(117-111x2、116-112)王者ジーメル マグラモ(比)

*シャープなパンチで世界常連ランカーをコントロールし続けた桑原。明白な判定勝利を収め、初のタイトル獲得に成功しました。今回の試合は桑原にとり、昨年夏に日本王座に挑戦(TKO負け)して以来のものでした。

地域王座に新たなチャンピオンが誕生したフライ級。下記は2022年11月1日現在の、同級のタイトル保持者たちとなります。

WBA(レギュラー):アルテム ダラキアン(ウクライナ/防衛回数5)
WBC:フリオ セサール マルティネス(メキシコ/3)
WBC(暫定):マクウィリアムス アローヨ(プエルトリコ/0)
IBF:サニー エドワーズ(英/2)
WBO:中谷 潤人(MT/2)
OPBF(東洋太平洋):桑原 拓(大橋/0)
WBOアジア太平洋:加納 陸(大成/0)
日本:ユーリ 阿久井 政悟(倉敷守安/3)

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