DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

飯村、大差判定で初防衛に成功(日本フライ級)

2023年11月20日 05時07分39秒 | 日本ボクシング

今月4日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本フライ級戦:
王者飯村 樹輝弥(角海老宝石)判定3対0(99-91x3)挑戦者村上 勝也(名古屋大橋)

*7月に、プロ僅か5戦目で日本のトップに立つことに成功している飯村。今回の初防衛戦では、172センチとフライ級ではかなりの長身となる村上を迎えました。

初回から左右の好打で挑戦者を圧倒した飯村。その機動力はフルラウンドに渡り衰えることなく試合終了。ランキング下位の選手に、安定したボクシングで付け入るスキを与えずに大差判定勝利。見事な初防衛に成功しています。

戦績を5勝(1KO)1敗(1KO負け)とした飯村。来年にはさらなる飛躍が期待されますが、どのようにアピール(KO率を上げていくか)していくかが課題です。

下記は2023年11月20日現在の、フライ級王者たちとなります。

WBA:アルテム ダラキアン(ウクライナ/防衛回数6)
WBC:フリオ セサール マルティネス(メキシコ/5)
IBF:サニー エドワーズ(英/4)
WBO:ジェシー ロドリゲス(米/0)
OPBF(東洋太平洋):桑原 拓(大橋/1)
WBOアジア太平洋:畑中 建人(畑中/0)
日本:飯村 樹輝弥(角海老宝石/0)

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あの試合から30年(WBAジュニアフェザー級:1993年11月18日)

2023年11月19日 05時48分33秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の昨日にあたる1993年11月18日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
WBAジュニアフェザー級戦(現スーパーバンタム級):
王者ウィルフレド バスケス(プエルトリコ)判定3対0(116-112x2、115-113)挑戦者横田 広明(大川)

*「老獪」というのは、この日のバスケスの事を言うのでしょうね。パンチがあり、勝負強さを兼ね備えたバスケスですが、如何せん世界王者としてはスローの印象が拭えません。32歳にして初の世界挑戦となった横田は(当時の日本人選手としては最年長での世界初挑戦)、さすがに初回は動きが固く、バスケスの強打の前にひやひやする場面がありました。しかし2回以降は徐々に固さが取れ、本来のやや変則的なボクシングを展開していきました。

(日本のボクシングの殿堂、後楽園ホールで拳を交えたバスケス(左)と横田)/ Photo: Youtube

回を追うごとに調子を上げていった横田ですが5回、大きな落とし穴が待ち構えていました。その回の2分過ぎ、バスケスの右カウンターがものの見事に決まり痛烈なダウンを喫してしまいました。その一発で試合が終わってもおかしくないというほどのパンチでしたが、挑戦者は辛うじて立ち上がります。試合再開後、30秒という残り時間が異常に長く感じられたラウンドでしたが、横田はバスケスの追い打ちからもよく耐え抜きました。

6回を回復の時間に費やした横田は、7回以降にペースを上げ反撃に転じます。「サラリーマン・ボクサー」の健闘に、会場は大いに盛り上がりを見せます。しかし横田のボクシングは派手さはあるものの、ポイントに繋がるような有効な攻勢を奪うまでには至らず。老獪名バスケスは、ほとんど横田のパンチを貰っていませんでした。逆にプエルトリカンは、コツコツと右ストレートを中心としたパンチを当てていき、確実にポイントを奪取していきます。

(善戦する横田を老獪に退けらバスケス)/ Photo: オークフリー

多くのラウンドが、10対9.5に付けたくなるようなものでしたが、歴戦の雄(バスケス)は敵地のど真ん中にもかかわらず、冷静なボクシングを貫き通しました。9回にバスケスは低打(ローブロー)のため、減点1を科されました。事実バスケスは何発かローブローを放っていましたが、それまでに一度の注意もなく減点というのはかなり酷のように思いました。

ガードを下げたりトリッキーな動きをしたりと、大いに会場を沸かせた横田でしたが、如何せん手数、特に有効打が少なすぎました。対するバスケスはただ強打を振り回すだけでなく、パンチに強弱やスピード差をつけながらコンビネーション・ブローで対抗。無骨な印象がありますが、絶妙な技術力の持ち主であることを証明してくれました。

12回終了後、出された判定は僅差ながらも王者の防衛を支持。当初は挑戦者の大善戦と、王者の大苦戦という印象を残した試合として私(Corleone)の目に映りました。しかしこの試合から30年経った今改めて見直して見てみると、バスケスの上手さが随所に出た一戦として見直す結果となりました。驚くことにバスケスは、この試合から5年近くも世界のトップ戦線で戦い続けるのですから大したものです。それだけバスケスは、確かな技術を持ち合わせていた選手だったという以外の何物でもないということですね。

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今週末の試合予定

2023年11月18日 05時24分18秒 | 世界ボクシング

2023年11月第二週末の主な試合予定です(2023年11月18日から11月24日まで)。

22日 水曜日
豪州
豪州スーパーウェルター級戦:
王者ディラン ビッグス(豪)対 挑戦者ニキタ チュー(豪)

*記載したのは上記の豪州国内戦だけですが、同期間中には英国、米国を中心にかなりの数の地域王座戦や主要団体のインター王座戦が予定されています。

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ゲボールが空位の王座を獲得(WBCクルーザー級)

2023年11月17日 05時15分06秒 | 世界ボクシング

今月4日、米国フロリダ州で行われた試合結果です。
WBCクルーザー級戦(王座決定戦):
ノエル ゲボール(アルメニア)TKO3回1分 イルンガ マカブ(コンゴ)

*本来なら今年の初頭に拳を交える予定だった両雄。しかし、当時同王座を保持していたマカブはバドゥ ジャック(スウェーデン)を挑戦者に選択し、12回TKOで敗れる波乱劇の被害者となりました。そのジャックが返上した王座をゲボールとマカブが争う事になりました。

オーソドックス(右構え)のゲボールは、ガッチリとしたガードと、左ジャブからの右ストレートという基本に忠実なボクシングを展開していきます。8ヶ月前に王座から陥落しているサウスポー(左構え)のマカブは覇気がなく、ゲボールにリードを許し続けます。

2回中盤、ゲボールがタイミングの良い軽い右パンチを2発当てると、マカブはあっさりとダウン。意外にも大きなダメージを被った感のコンゴ人は、その回を生き延びるのが精一杯な状態に。そして迎えた3回、ゲボールが攻勢をかけた所でレフィリーが試合を止めています。タイミング的に、少々早いストップにも思えましたが、この日のマカブの状態を見る限り、試合の流れが変わる事はなかったでしょう。

5年前に、WBCダイヤモンド王座戦に出場以来の世界戦出場となったゲボール。29戦目にしてようやく世界のベルトを腰に巻くことに成功しました。堅実なボクシングをするだけに、長期政権も期待できるのではないでしょうか。

下記は新王者が誕生した、2023年11月17日現在のクルーザー級王者たちとなります。

WBA:アルセン グラムイリアン(アルメニア/仏/防衛回数3)
WBC:ノエル ゲボール(アルメニア/0)
IBF:ジェイ オペタイア(豪/1)
WBO:クリス ビラン スミス(英/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:カムシベク クンカバエフ(カザフスタン/0)

*ゲボールはアルメニア出身で、2011年にドイツでプロデビュー。2017年まで同地を主戦場にしていました。現在は米国フロリダ州をベースにしています。アルメニア系といえば、現在はフランスを本拠地としているWBA同級王者アルセン グラムイリアンも同国にルーツを持っています。

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IBFやWBC、などなど(色々:11‐16‐23)

2023年11月16日 05時53分32秒 | 世界ボクシング

最近(2023年11月16日ごろ)のニュースです。

1)IBFはこの度、テレンス クロフォード(米)が保持していたウェルター級王座を剥奪。暫定王者だったジャロン エニス(米)が正規王者に昇格しました。

2018年6月以降指名挑戦者との防衛戦が行われていなかったIBFウェルター級。クロフォードを含め、前王者エロール スペンス(米)も指名挑戦者との防衛戦を延期し続けてきたため、致し方ないと言っていいのではないでしょうか。ただクロフォード陣営からすると、IBFウェルター級王座を獲得してから僅か2ヶ月半で王座剥奪というのは納得出来ないでしょう。前王者スペンスは再三怪我のために防衛戦を延期していたのですから。

2)現在、複数の階級でIBFと別の団体の王座を同時に保持している王者たちが君臨しています。IBFがそれらの王者たちに対し、どのような対応をするのかにも注目が集まっています。

IBFを含め、3つのヘビー級のベルトを保持しているオレクサンデル ウシク(ウクライナ)は、WBC王者タイソン ヒューリー(英)との王座統一戦がすでに内定。もしヒューリーとの一戦が即実現しない場合、IBFの指名挑戦者フィリップ ウルゴビッチ(クロアチア)との防衛戦を行うようです。

WBA以外の3つのライトヘビー級王座を保持しているアルツロ ベテルビエフ(露/カナダ)は来年1月に、延期となっていたWBCの指名挑戦者カラム スミス(英)との防衛戦を予定。IBFの指名戦の話はスミス戦後に出てくるでしょう。

3)ヘビー級とライトヘビー級のIBF王座の動きはしばらくなさそうです。しかしそれ以外の階級では、近いうちに何かしらの動きがあると予想します。

IBFからも優遇されている感のあるスーパーミドル級の4団体統一王者サウル アルバレス(メキシコ)。同級で最後の王者と指名挑戦者の一戦が行われたのは、かなり前と記憶します。遅くとも来年の前半中にはスーパーミドル級でもIBF王座に変動があるのではないでしょうか。

ライト級の4つのベルト統一に成功したデビン ヘイニー(米)ですが、すでにWBC王座は手元にはありません。ヘイニーは来月にWBCスーパーライト級王者レジス プログレイス(米)に挑戦する事が決まっており、その試合の勝敗に関わらず、ライト級のIBFタイトルは空位になる事でしょう(既になっているかもしれません)。

クロフォードに続いて、近い将来に戦わずしてIBF王座を失いそうなのがスーパーウェルター級ジャモール チャーロ(米)。すでにWBO王座は戦わずして失っており、他の2つのベルト(WBAとWBC)の行方も不透明。早ければ年内にも、何らかの動きがあるかもしれません。

4)上記に挙げた階級の、IBFが認定している最上位ランカーは次のようになります。

ヘビー級:フィリップ ウルゴビッチ(クロアチア/16戦全勝13KO)。昨年夏に指名挑戦権を獲得。

ライトヘビー級:ミハエル アイファート(独/Eifert/12勝4KO1敗)。今年3月に敵地カナダに乗り込み、元世界王者ジャン パスカル(カナダ)に大差判定勝利を収め指名挑戦権を獲得しています。

スーパーミドル級:ウィリアム スカル(キューバ/21戦全勝9KO)。キャリア前半はアルゼンチンを主戦場にしていましたが、2019年以降はドイツを拠点としています。

スーパーウェルター級:バラクム ムルタザリエフ(露/21戦全勝15KO)。キャリア前半から米国を拠点にしており、世界戦リング初登場も近々あるのではないでしょうか。1位の座に就いてから3年以上経ちます。この3年間、定期的に試合を行っています。

ライト級:1位は空位。2位のジョージ カンボソス(豪)と3位のワシル ロマチェンコ(ウクライナ)の対戦が、しばしば噂されています。

5)WBCはBoxRecに同団体のみが認定しているブリッジャー級と、現在その王座を保持しているルカス ロザンスキ(ポーランド)がレコードに反映されていないことに大変憤慨している様子。WBCは今後、BoxRecをサポートしていかないと発表しています。

6)日本ミドル級王者国本 陸(六島)が来月17日、大阪市住吉区民センターで中田 勝浩(井岡弘樹)対戦します。この試合には現在空位のWBOアジア太平洋王座が争われますが、現在のところ国本が保持している日本国内王座は賭けられないようです。

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無名のクリエル、右一発で新王者に(IBFライトフライ級ほか)

2023年11月15日 05時15分06秒 | 世界ボクシング

今月4日、モナコで行われた試合結果です。
IBFライトフライ級戦:
挑戦者エイドリアン クリエル(メキシコ)KO2回1分9秒 王者シベナティ ノンティンガ(南ア)

*この試合が29戦目となったクリエルですが、これまでにこれといった実績が無く、世界的にはほぼ無名の選手といっていいでしょう。その無名選手が、ノンティンガの基本に忠実なシャープなボクシングに臆することなく前進。ノンティンガの放った左ジャブに豪快な右を合わせ一発で南アフリカ人をKO。異国の地で世界ベルト奪取に成功しました。

2冠王寺地 拳四郎(BMB)の新たな対抗王者となったクリエル。その雄姿を日本のリングに見せることはあるのでしょうか!?

豪快な一発で新たな世界王者が誕生したライトフライ級。下記は2023年11月15日現在の、同級の王者たちとなります。

WBA:寺地 拳四郎(BMB/防衛回数2)
WBC:寺地 拳四郎(BMB/3)
IBF:エイドリアン クリエル(メキシコ/0)
WBO:ジョナサン ゴンザレス(プエルトリコ/2)
WBO(暫定):レネ サンティアゴ(プエルトリコ/0)
OPBF(東洋太平洋):ミエル ファハルド(比/0)
WBOアジア太平洋:山中 竜也(真正/0)
日本
:大内 淳雅(姫路木下/0)

 

IBFスーパーフェザー級戦:
王者ジョー コルディナ(英)判定2対0(116-112x2、114-114)挑戦者エドワード バスケス(米)

*上記のライトフライ級戦同様、堅実なボクシングを見せるコルディナに対し、バスケスが荒々しく対抗。両者共に明白なリードを奪うことが出来ませんでしたが、僅差ながらも王者がポイント勝利。コルディナが2度目の王座で、念願の初防衛に成功しています。

下記は2023年11月15日現在の、スーパーフェザー級のタイトル保持者たちとなります。

WBA:ルイス ガルシア(ドミニカ/0)
WBC:オシャキー フォスター(米/1)
IBF:ジョー コルディナ(英/1)
WBO:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/1)
OPBF(東洋太平洋):森 武蔵(志成/0)
WBOアジア太平洋:力石 政法(緑/0)
日本:原 優奈(真正/0)

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左一発!ドヘニーが豪快に勝利(スーパーバンタム級x2)

2023年11月14日 05時51分56秒 | 世界ボクシング

先月末31日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋スーパーバンタム級戦:
王者TJ ドヘニー(豪)TKO初回2分28秒 挑戦者ジャフェスリー ラミド(米)

*サウスポー(左構え)同士による地域王座戦は、両者が軽いパンチを放つのみで、静かな偵察戦で幕を開けました。しかし初回2分過ぎ、ドヘニーが2発の軽い右からの豪快な左でラミドを豪快にキャンバスに送り試合模様が一変。試合再開後、ラミドがスリップダウンを取られ、その後もう一発王者がクリーンヒットを当てたところでレフィリーが躊躇することなく試合をストップ。実際は、豪州人が放った豪快な左以降も試合が続きましたが、すべてはその一発に集約されていたと言って過言ではないでしょう。

6月末に、この日と同じ後楽園ホールで獲得した王座の初防衛に成功したドヘニー。2018年8月には、この後楽園ホールでIBFスーパーバンタム級王座も獲得しており、同会場はドヘニーにとりこの上なく縁起の良い場所のようです。

今回のアジア地域王座戦に出場したドヘニーとラミドは、ご存じの通り外国籍で日本のジムにも所属していません。このように海外の実力者同士による戦いが、日本国内で頻繁に行われて貰いたいですね。

 

日本スーパーバンタム級戦:
王者下町 俊貴(グリーンツダ)引き分け(1対0:96-93、95-95x2)挑戦者石井 渡士也(RE:BOOT) 

*初回から激しい攻防が続いた日本国内タイトル戦。王者が後半に激しく追い上げるも、最終的には明白なリードを奪うことが出来ずに試合終了。両者痛み分けの末、下町がこちらも6月に獲得した王座の初防衛に成功しました。

ドヘニー、下町がそれぞれ防衛記録を伸ばしたスーパーバンタム級の、2023年11月14日時点での王者たちを確認しておきましょう。

WBA(スーパー):マーロン タパレス(比/防衛回数0)
WBC:井上 尚弥(大橋/0)
IBF:マーロン タパレス(比/0)
WBO:井上 尚弥(大橋/0)
OPBF(東洋太平洋):武居 由樹(大橋/1)
WBOアジア太平洋:TJ ドヘニー(豪/1)
日本:下町 俊貴(グリーンツダ/1)

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フューリー、何とか生き残る(ヘビー級)

2023年11月13日 05時46分47秒 | 世界ボクシング

先月末28日、サウジアラビアで行われた試合結果です。
ヘビー級戦(10回戦):
WBCヘビー級王者タイソン フューリー(英)判定2対1(96-93、95-94、94-95)フランシス ガヌー(カメルーン/仏)

*別の格闘技で経験があるとはいえ、現役の世界ヘビー級王者がボクシングでのプロデビュー戦となった相手にダウンを喫し、その後も大苦戦。僅差の判定で勝利を収めたとはいえ、フューリー株は大暴落してしまいました。また、今回の試合からのダメージを考慮してか、年末に予定されていたオレクサンデル ウシク(ウクライナ)との王座統一戦も来年に延期。ひょっとすると、「ウシク対フューリー」戦はこのまま行われないかもしれませんね。

対するガヌーは、フューリーの体格、そして変則的なボクシングに惑わされることなく柔軟に対応。そのがっしりとした体格に加え、ボクシング能力の高さも伺わせています。WBC会長は、敗れたとはいえガヌーをトップ10にランクインさせることを示唆。デオンティー ワイルダー(米)を含め、多くの著名選手たちからの対戦オファーが届いているようです。

37歳と、数字だけだけみるとベテランの域に達している感のあるガヌーですが、魅力の詰まった新鋭選手であることはには間違いありません。ここ数年、フューリー、ウシク、ワイルダー、そしてアンソニー ジョシュア(英)の4人に注目が集中していたヘビー級戦線。ガヌーがどんな風を引き込んでくれるのかに注目していきましょう。

ヘビー級の4団体王座統一戦より、ガヌーが次に誰と対戦するかに興味が注がれているように感じるのは私(Corleone)だけでしょうか?

ボクシング界の最重量級に面白い存在が殴り込んできました。2023年11月13日現在のヘビー級王者たちの顔ぶれも確認しておきましょう。

WBA(スーパー):オレクサンデル ウシク(ウクライナ/防衛回数2)
WBA(レギュラー):マヌエル チャー(独
/0)
WBC:タイソン フューリー(英/3)
IBF:オレクサンデル ウシク(ウクライナ/2)
WBO:オレクサンデル ウシク(ウクライナ/2)
WBO(暫定):張 志磊(中国/1)
OPBF(東洋太平洋):ジャスティン フニ(豪/1)
WBOアジア太平洋:ウラジスラフ シレンコ(ウクライナ/0)
日本:但馬 ブランドン ミツロ(KWorld3/1)

*現在の戦力でも、ガヌーはWBAレギュラー王者チャーより実力は上のような気がします。ただウシクと対戦すると、その技術で上手く丸められそうです(ウクライナ人の判定勝利)。

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真のロッキーはフォースター(WBCスーパーフェザー級)

2023年11月12日 05時48分50秒 | 世界ボクシング

先月末28日、メキシコで行われた試合結果です。
WBCスーパーフェザー級戦:
王者オシャキー フォースター(米)TKO12回2分38秒 挑戦者エドゥアルド エルナンデス(メキシコ)

*11回終了時までの採点は1対2(106-103、102-107、99-110)で、挑戦者に大きなリードを許していたフォースター。しかし最終12回、2度のダウンを奪うなどして逆転TKOに成功。2月に強豪レイ バルガス(メキシコ)を大差の判定で破り獲得していた王座の初防衛に成功しました。

残り時間12秒を残して大逆転劇を演じたフォースターですが、特に注目されるのが11ラウンドの攻防です。この試合は終始エルナンデスが攻め、王者がそれを迎え撃つという展開が続いていました。しかし11回の中盤、サウスポースタイル(左構え)にスイッチしていた米国人のパンチが一閃しメキシカンが大きくぐらつきます。エルナンデスのダメージは大きく、その表情から意識は半分飛んでいたのではないでしょうか。

大きなチャンスを迎えたフォースター。会場内は地元ファン(多くはエルナンデスのサポーター)から悲鳴の声が起こっていました。しかしその回の終盤、今度はメキシカンのパンチでフォースターがグラつくというまさにドラマのようなラウンドとなりました。そして両者ボロボロ状態で迎えた最終回に、フォースターが劇的な勝利を収めることになっています。

エルナンデスのニックネームは逆転劇の代名詞である「ロッキー」。しかしこの試合では、フォースターがロッキーとなりました。

大激戦を演じ初防衛に成功したフォースター。下記はこの試合が終わった2023年10月28日時点での、スーパーフェザー級の王者たちです。

WBA:ルイス ガルシア(ドミニカ/0)
WBC:オシャキー フォスター(米/1)
IBF:ジョー コルディナ(英/0)
WBO:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/1)
OPBF(東洋太平洋):森 武蔵(志成/0)
WBOアジア太平洋:力石 政法(緑/0)
日本:原 優奈(真正/0)

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今週末の試合予定

2023年11月11日 05時17分25秒 | 世界ボクシング

2023年11月第二週末の主な試合予定です(2023年11月11日から11月17日まで)。

16日 木曜日
米国ネバダ州
WBCライト級戦(王座決定戦):
シャクール スティーブンソン(米)対 エドウィン デロス サントス(ドミニカ)

WBOスーパーフェザー級戦:
王者エマヌエル ナバレッテ(メキシコ)対 挑戦者ロブソン コンセイサン(ブラジル)

*米国で平日に大きな興行が行われるのは珍しいですね。

17日 金曜日
ウズベキスタン
WBCスーパーフライ級戦(暫定王座決定戦):
カルロス クアドラス(メキシコ)対 ペドロ ゲバラ(メキシコ)

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