うちの業務施設の入り口には、古い門があります。
日常、私も、それをくぐって出入りしているわけですが…、実はその付近、暖かい季節を迎えると、決まって、ハチが飛び回るのです
春から夏にかけての時期。 天気が良くて、暖かい昼間です。
暖かくなってハチの行動が活発化するのは分かるけれど、門の周辺に重点的に飛び回っている印象がありました。(実は2年ぐらい前から)
アシナガバチっていうのかな(?) ミツバチよりはうんと大きいけど、スズメバチよりはぐっと小さいタイプのやつです。
門の周辺に集中してハチが飛び回っているのは、やっぱり怪しい。
『ひょっとすると、このハチたち、門の屋根のなか(屋根裏)に巣を作ってしまっているのでは…?』
という疑念は以前から私も抱いていたのですが、外からは巣の存在(実体)を視認できないので、対策もせずに放置してきたのが実情です。
今年も春を迎え、先月(3月)ぐらいから、暖かい昼間には門の周辺でハチが飛び回るようになりました。
『こりゃあ、いつまでも放置するわけにはいかないな…』
門の真下から屋根の裏側を見上げてみて、板と板のわずかな隙間からハチがちょろちょろ出入りしている〝現場〟を目で確認しました。
『あそこが出入り口か!?』
やっぱり、ハチたちはここに住み着いているんだな
屋根の中に どれぐらいの大きさの巣が形成されているのか、外部からは見えません。
見当が付かないし、とりあえず、手っ取り早く、その 板と板の隙間(ハチの出入口)に向かって殺虫剤を噴射することにしました。
↑今回使用、ハチ用の殺虫剤。バズーカ型の強力噴射タイプ。
ハチたちが活動を始める前の、朝早く。
周囲に人がいないことも確認して、門の真下から殺虫剤スプレーを噴射ー
すさまじい勢いで噴出される薬剤。これはまさにバズーカですわ。
噴射後、私はすぐにその場から離れて、少し距離をとって、様子の変化を見守りました。
まもなく、屋根の裏側から、ハチたちがボトボト落ちてくるのが見えました。
巣から脱出しようとするハチたちが、みんな力尽きて地面に落っこちていきました。
30~40匹ぐらい落ちてきたと思う。けっこうたくさん、住み着いていたんやね
それにしても、この殺虫剤、すごい威力です。
◇ ◇ ◇
<巣ごと全滅!>とうたわれた殺虫剤の効力に間違いはなく、ハチたちはみんな死んでしまいました。
『ハチたち、本当にみんないなくなってしまったな…』と、恐ろしく思う面もあります。
殺虫剤の威力はもちろんだけど、それを使用した私も私-。人間って、ホンマに恐ろしい生き物です
今まで、門をくぐるときに、威嚇飛行のハチたちが耳元を〝ブン!〟とかすめていくことも、しばしばありました。
私だけならばともかく、うちへ来訪される方々(お客さん)が通るときにハチの危険が及ぶことは、避けなくてはなりませんでした。
そういう危険性が無くなったことについては、良かったと思っています。人間の自分勝手ですけれども。
いま、改めて見上げてみる門の屋根裏に、もう、ハチたちはいません。
羽音も聞こえてこない、静かな春です-。