この春は、私の甥が小学校を卒業します。卒業おめでとう。
年上の姪はすでに中学生で、いつの間にか姪っ子も甥っ子も大きくなりました。
よく言われるように、子供が成長するのはあっという間やね。
コロナ禍が長引くなかで、不自由な学校生活を余儀なくされている子供たちが気の毒ですが、めげずに、身も心もますます大きく育ってほしいと思います。
動画拝借
私自身の小学校卒業は今から37年前。遠い遠い昔です。
「その年のシーズンに阪神タイガースが優勝したんよね」
私は兵庫県西宮の市立小学校を卒業しました。
卒業式で歌った曲のなかで今も印象に残っているのは、この有名な「巣立ちの歌」です。
古風な歌詞が心にしみる名曲です。
卒業式の当日、本番前、最後の教室で、担任の先生が私たちにおっしゃった。
「〝♪いざさらば~〟のところで、みんな、泣くんやで!」
「そんなん、泣かへんよぉー!」「泣かへんわ!」
と、私たちは笑いながら返事したのを覚えています。
おかげでリラックスして卒業式に臨めたように思います。
卒業式のあとに受け取った『卒業文集』に、担任先生からのお祝いメッセージの印刷物が付いていました。
1枚の紙でしたけど、担任の先生が私たち全員に向けてメッセージを書いてくださったものでした。
『卒業文集』は現在も私の手元にあるのですが、その印刷物はもう残っていません(紛失)。
でも、担任先生が書いてくださったそのメッセージは、大人になった今でも印象に残っています。
お母さんに連れられてくぐった小学校の門。
今度は自分でくぐりぬけて行くだろう、中学校の門。
みんな、小学校での6年間よく頑張りましたね。
中学校へ進んでも、しっかり励んでください。
これからますます大きく育っていく君たちへ、ご卒業おめでとうございます。
厳密に一字一句覚えていないけれど、およそ、ざっくり、こんな感じの〝構成〟のメッセージでした。
中盤は、もっともっと中身のあることがいろいろ書かれていたと思うけれど、忘れてしまっています
小学校の門と中学校の門を対比する冒頭の一節がまず印象的ですが、それ以上に私の心に残ったのは、「ご卒業おめでとうございます」という言葉が〝一番最後〟に出てくる点でした。「ご卒業おめでとうございます」でメッセージが始まるんじゃなくて、終わるっていう構成が、とても新鮮に感じられました。それまでの私は、「ご卒業おめでとうございます」みたいな定型句は冒頭に書くものだと思い込んでいたというか。
担任先生のメッセージを読んだとき、純真ダン少年は身震いするような感動を覚えました。
「こういう書き方(構成)も、あるんだな。なんかカッコいい」
私の心に響いたんやね。
私は、大人になった現在、自分が誰かにこういうお祝いメッセージを書くときには(卒業式に限りません。…と言っても、私にはそういうメッセージを書く機会はほとんど無いけどね)、間違いなくこの文章パターンを使っています 「ご卒業おめでとうございます」のような定型句を一番最後に持ってきて、結びとする。
「文章をしめくくるウイニング・ショット!やな」
「しかし、そうなると、出だしをどう書き始めるか? という難しさがあるのでは…」
「それはあるかも。でも、あまり難しく考えません。相手のことを思いながら書き始める」
「難しいやろ」
「とにかく〝ご卒業おめでとうございます〟で文章を結びたい一心で、書くねん」
()
◇ ◇ ◇
アニメーション映画「となりのトトロ」。私も金ローとかテレビ放映があるときに幾度も見ています。
トトロの映画を最後まで見終えたときに感じる、やすらぎ、みたいなのがあります。
物語の内容自体が、やさしくて、懐かしい印象に包まれていますが、加えて、主題歌のひとつ「となりのトトロ(曲名)」がエンディングで流れることも、見終えた時の印象を大いに高めていると思います。
オープニング曲でも良さそうなこの歌がエンディングに当てられているのがミソ、ですよね。
この歌で始まるんじゃなくて、この歌で終わるっていうのが、カッコいい。
これも、最後をピシッとしめくくるウイニング・ショット!のひとつではないでしょうか。
「個人の感想です」
「はい、分かりました」
年上の姪はすでに中学生で、いつの間にか姪っ子も甥っ子も大きくなりました。
よく言われるように、子供が成長するのはあっという間やね。
コロナ禍が長引くなかで、不自由な学校生活を余儀なくされている子供たちが気の毒ですが、めげずに、身も心もますます大きく育ってほしいと思います。
動画拝借
私自身の小学校卒業は今から37年前。遠い遠い昔です。
「その年のシーズンに阪神タイガースが優勝したんよね」
私は兵庫県西宮の市立小学校を卒業しました。
卒業式で歌った曲のなかで今も印象に残っているのは、この有名な「巣立ちの歌」です。
古風な歌詞が心にしみる名曲です。
卒業式の当日、本番前、最後の教室で、担任の先生が私たちにおっしゃった。
「〝♪いざさらば~〟のところで、みんな、泣くんやで!」
「そんなん、泣かへんよぉー!」「泣かへんわ!」
と、私たちは笑いながら返事したのを覚えています。
おかげでリラックスして卒業式に臨めたように思います。
卒業式のあとに受け取った『卒業文集』に、担任先生からのお祝いメッセージの印刷物が付いていました。
1枚の紙でしたけど、担任の先生が私たち全員に向けてメッセージを書いてくださったものでした。
『卒業文集』は現在も私の手元にあるのですが、その印刷物はもう残っていません(紛失)。
でも、担任先生が書いてくださったそのメッセージは、大人になった今でも印象に残っています。
お母さんに連れられてくぐった小学校の門。
今度は自分でくぐりぬけて行くだろう、中学校の門。
みんな、小学校での6年間よく頑張りましたね。
中学校へ進んでも、しっかり励んでください。
これからますます大きく育っていく君たちへ、ご卒業おめでとうございます。
厳密に一字一句覚えていないけれど、およそ、ざっくり、こんな感じの〝構成〟のメッセージでした。
中盤は、もっともっと中身のあることがいろいろ書かれていたと思うけれど、忘れてしまっています
小学校の門と中学校の門を対比する冒頭の一節がまず印象的ですが、それ以上に私の心に残ったのは、「ご卒業おめでとうございます」という言葉が〝一番最後〟に出てくる点でした。「ご卒業おめでとうございます」でメッセージが始まるんじゃなくて、終わるっていう構成が、とても新鮮に感じられました。それまでの私は、「ご卒業おめでとうございます」みたいな定型句は冒頭に書くものだと思い込んでいたというか。
担任先生のメッセージを読んだとき、純真ダン少年は身震いするような感動を覚えました。
「こういう書き方(構成)も、あるんだな。なんかカッコいい」
私の心に響いたんやね。
私は、大人になった現在、自分が誰かにこういうお祝いメッセージを書くときには(卒業式に限りません。…と言っても、私にはそういうメッセージを書く機会はほとんど無いけどね)、間違いなくこの文章パターンを使っています 「ご卒業おめでとうございます」のような定型句を一番最後に持ってきて、結びとする。
「文章をしめくくるウイニング・ショット!やな」
「しかし、そうなると、出だしをどう書き始めるか? という難しさがあるのでは…」
「それはあるかも。でも、あまり難しく考えません。相手のことを思いながら書き始める」
「難しいやろ」
「とにかく〝ご卒業おめでとうございます〟で文章を結びたい一心で、書くねん」
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◇ ◇ ◇
アニメーション映画「となりのトトロ」。私も金ローとかテレビ放映があるときに幾度も見ています。
トトロの映画を最後まで見終えたときに感じる、やすらぎ、みたいなのがあります。
物語の内容自体が、やさしくて、懐かしい印象に包まれていますが、加えて、主題歌のひとつ「となりのトトロ(曲名)」がエンディングで流れることも、見終えた時の印象を大いに高めていると思います。
オープニング曲でも良さそうなこの歌がエンディングに当てられているのがミソ、ですよね。
この歌で始まるんじゃなくて、この歌で終わるっていうのが、カッコいい。
これも、最後をピシッとしめくくるウイニング・ショット!のひとつではないでしょうか。
「個人の感想です」
「はい、分かりました」
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