勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

高慢

2007-06-09 02:42:29 | Weblog
すかしゆり
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ブラインドのすき間から
さし込む朝の光の中で
二つめのつぼみが六つに割れた
静かに反り返ってゆく花びらの
神秘な光景を見ていたら
この花を描(か)いてやろう
などと思っていたことを
高慢に感じた
「花に描かせてもらおう」
と思った

-星野富弘さん-


 僕はよく、星野富弘さんの詩を取り上げる。星野さんはご存知のように、中学校の教師として赴任後2ヶ月足らずで、クラブ活動中に頚椎損傷を負い、首から下の運動機能を失う。寝たきりの闘病の中、口に筆をくわえて詩画を描くようになり、詩画集をはじめ多くの著書を出版する。


 そんな富弘さんの何気ないつぶやきには、彼の眼だから見える、はっ、とさせられるような出会いがある。絶望の中から、生きる希望を見出した彼のやさしい言の葉に、時には高慢な自分を発見し、時には生きる指針を教えられ、花に託した命の声が聞こえてくる。
これからも折に触れ、彼の言の葉を心の杖として、我が身の支えにしたいと思うのです。