勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

羊頭狗肉

2007-06-25 09:27:13 | Weblog
 店の看板に羊の頭を掲げて客を呼び、実際には犬の肉(狗肉)を売っていたという意味の『羊頭を掲げて狗肉を売る』という中国の故事がある。見かけを立派に飾って内容の虚偽、貧弱さをごまかす。看板に偽りがあることをいう。

 牛肉と偽って豚肉を混ぜていた牛ミンチ偽装問題の会見で、はじめは言い訳ばかりしていた食品加工卸会社の社長は、長男に促され仕方なく自分が関与していたことを認めた。
この会見で、父親に真実を話すことを促した息子さんの毅然とした態度が、僅かな救いであった。これを『鳶が鷹を産む』というのだろうか。『鳶の子鷹にならず』という諺もあるが・・・。

 食品会社のずさんな管理やごまかしがあとを絶たない。雪印食品や、不二家の不祥事もまだ記憶に新しい。

 雪印集団食中毒事件では、当時の社長が会見延長を求めた記者に「私は寝てないんだ」と答え、ひんしゅくを買い、信用失墜に拍車をかけた。僕は未だに雪印の製品は買わない。これからも買わないだろう。不二家の製品も事件後に買っていない。
迷惑なのは豚肉である。豚肉が悪いわけではないのに、トンだ悪役になってしまった。

◇ 豚 ◇

なんだってそんなに
あわてるんだ
早く大きくなって
何が待っているというんだ

子豚よ
そんなに急いで
食うなよ
そんなに楽しそうに
食うなよ

-星野富弘さん-