勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

八重咲き

2007-06-24 00:11:35 | Weblog

  人にものを頼んだり詫びたりするとき、丁寧に膝を折り頭を下げる。その膝をさらに折るという意から、丁寧なうえにもさらに丁寧に頭を下げ、礼を尽くすことを『七重の膝を八重に折る』という。

 不祥事が発覚すると、みな始めは知らぬ存ぜぬと言ってしらを切る。嘘が通らなくなると一転して、平身低頭お詫びを始める。どんなに七重の膝を八重に折ったとしても、そこに誠意など微塵も感じられない。テレビでニュースを見ていると、毎日のように、頭を下げる経営者や政治家の姿を見るが・・・。
 その名前と匂いから、嫌われものの代表のような草花がある。その花「ドクダミ」に、八重咲きがあることをはじめて知った。 みんなに嫌われながらも健気に咲くドクダミは、八重になってまで、好かれようとしているのだろうか。

◇ ドクダミ ◇

知らなかったよ
こんなにきれいだったなんて
そぐそばにいて
知らなかったよ

-星野富弘さん-

 昭和天皇にお仕えした、侍従の入江さんのお話だったと思うが、陛下のお留守に庭の雑草をきれいに処分し、お帰りを待った。その庭を見た陛下からお呼び出しがあり、お褒めの言葉をいただくものと思ったら、お叱りを受けたそうだ。
どんな草にも命があるのだから、そのままにしておきなさい、というお叱りだったという。 口から毒ばかり吐く僕にも、生きる価値あるかなぁ?