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勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

Only one

2007-06-17 01:36:50 | Weblog
 母の日にカーネーションを贈るように、父の日にはバラを贈るのだそうだ。知らなかった。

 作家の武者小路実篤は、2歳で父親をなくした。優等生の兄と違い暴れん坊の実篤は、病気で寝ている父の枕元をドタバタ歩き母に注意されたが、父は言った。「元気に歩いているのを喜んでいるのだ。しかるな」と。
また父は死ぬ直前、実篤を抱き「この子はよく教育してくれる人があったら、世界にひとりという人間になるだろう」と言った。これほど実篤を勇気づけた言葉はなかった。成績で人間は測れない。自分は世界でたった一人の人間になろう。実篤は一生涯、父の言葉を胸に刻んで生きてきた。

-朝日新聞≪実篤の父のことば≫(茨城大准教授・磯田道史さん)から抜粋-

SMAPのヒット曲「世界に一つだけの花」で作詩の槇原敬之さんは言っている。


そうさ 僕らも
世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい

小さい花や大きな花
一つとして同じものはないから
NO.1にならなくてもいい
もともと特別なOnly one

 父が他界して何年になるだろう。兄弟が多く経済的にも大変だったろうと、今になって思う父に、学校へ行かせてくれと、泣いて頼んだことがある。父は言った「松下幸之助をみろ、小学校しか行ってないけど、あんなに立派になっただろう」。僕は言った「だって僕はお父さんの子供だよ!」。 可愛くない子供でした。