人生二度目のお茶会は、やはりしびれるものだった。作法も知らずに臨んだ初回のお茶会は、ただ夢中で二席を楽しませていただいた。

そして今日、二度目のお茶会に誘われた。お茶席に入るが席が詰まっている。僅かに残る席は上座と下座。みなそこには行きたがらない。順に詰めなければあとの人が入れない。何も知らない僕は気を利かせて、一度座った場所から座布団のない下座に移動した。隣の人に聞いた。「ここは一番の下座ですね」「そうです」の答えに安心するが、その方、「交代しましょうか?」と言う。「いいえ、座布団のないところに女性を座らせるわけにはいきません」そう言って居座る。

お点前が始まると反対隣に席主が座るので、足もくずせない。隣の女性に細かいアドバイスをいただきながら、無事終了と思いきや、立ち上がろうとするが、足がしびれて立てない。やっとの思いで外に出ると連れが言う。正客(しょうきゃく)となる上座の次に重要なのが下座なのだと。下座をお詰(つめ)といって、最後の〆の特別な作法があるという。なんてこっちゃ!そんなこと早く言ってくれ。しびれるお茶会だった♪

