勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

さかなのうた

2008-03-16 23:55:08 | Weblog
谷川俊太郎さんは、その詩集の中の「空の嘘」でいう。

空があるので鳥は嬉しげに飛んでいる
鳥が飛ぶので空は喜んでひろがっている
人がひとりで空を見上げる時
誰が人のために何かをしてくれるだろう


 今、ネット上で話題騒然といわれる音楽アニメがある。女子大生がひとりで作った「さかなのうた」。幻想的な動画と、心地よいメロディーに乗った澄んだ歌声は、千の風になった少年の悲しみのようでもあり、不思議な魅力を醸し出す。

 空にある森に住む、悲しげなさかなの声は、空にあこがれた少年の声。そんなメルヘンの世界は、宇宙から届いた土井隆雄さんの喜びの声とは対照的だ。

 寝台急行「銀河」は廃止され、あの孤独な少年ジョバンニと友人カムパネルラは、銀河鉄道に乗って幻想的な夜空の旅もできなくなった。

 谷川さんは「空の嘘」で、こう結ぶ。≪空は青い だが空には何もありはしない≫と。
人は昔から鳥のように空を飛ぶ夢を見てきた。僕は時々、空から落ちる夢を見る。天国には行けそうもないな。あ~ぁ♪