短いといわれる花の命。ましてや桜の花はその命の短さ故に美しさも際立つ。 しかし、1月末に八部咲きを紹介したこの御会式桜(おえしきざくら)、咲いているのを確認してから1ヶ月半咲き続けている。以前紹介したように、半年も咲き続けるといわれる桜だが、あの時に比べると勢いはないものの、そんな説もうなずける。
この桜が咲く寺に奉納されて6年、毎年そばを通りながら、こんなに長く咲いているのを見たことがない。いや、何も知らずに見ているときは、気に留めなかっただけかもしれない。いわれを知って見ると、見方も変わってくる。何気ない小さなものにも、きっと歴史があるはずだ。