勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

陽光

2008-03-15 23:32:01 | Weblog
 風邪による発熱でダウンした一週間余り、目に入るものは皆モノトーン、食事はまずく腹も空かない。なにをするのも面倒だ。身体の不調は心も不調にする。熱も下がり外に出てみると、そこにはいつのまにか春があった。
 夜来の風雨はベランダをしとどに濡らし、春雷が運ぶ香りはまさに春。雨の一夜が明けると、風邪で寝てる間に開いたベランダのユキヤナギの、白い花びらにふりそそぐ陽光の温もりは、心まで温かく包んでくれる。そして健康の有難さと、春のよろこびを教えてくれた。

◇ 一度かぎりの旅 ◇

-ゆきやなぎ-

花びらが流れる
波にゆられ
岩をこえて
家族のように身を寄せ
浮いたり沈んだり

あの一列は遠足
あの団体は農協
ひとつだけで寂しげなのは
私の心か

汚れれば汚れるほど
美しい川を行きたい

一度かぎりの旅
花びらが流れる

-星野富弘さん-

 
 一度かぎりの旅。浮いたり沈んだり、波にゆられ岩をこえ、春の陽ざしに流れる花びらのように・・・・・。ユキヤナギの花びらの向こうに、すぐそこまでやってきた爛漫の春を見た。