勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

彼岸会

2008-03-19 23:21:56 | Weblog
 お彼岸である。先日姉から電話が入った。「20日の春分の日、お墓参りにみんなが集まるけど、都合はどう?」

 両親も亡く、父の後を継いだ兄の七回忌も済んだ。実家に帰る機会は少なくなった。「仕事の都合で行けないかもしれない」、そう答えていたが、一昨日、確認の電話が入る。「何とか都合がつきそうだけど」の返事に、姉が言った。「良かったわ、俊ちゃんが写真を撮ってもらおうと、ポーズを考えて待ってるわよ!」

 甥の4歳になる長男が僕を待っているという。昨年の秋の彼岸には行けなかったが、彼は楽しみにしていたらしい。僕が行かないので、がっかりしていたと聞いた。お土産のおもちゃも用意した。彼に会うのが楽しみだ。



わたしのお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません
眠ってなんかいません
 
 一昨年、紅白で歌われ大ヒットした「千の風になって」は、墓参りに行く人を減らしたとまでいわれた。そして昨年の紅白で、すぎもとまさとさんが歌った「吾亦紅」が話題になっている。昨年の9月1日、吾亦紅の花とともに、一度紹介済みではあるが・・・。

 山裾にある母の墓前で、親不孝を詫びる中年男性の心情を切々と歌う彼の歌声は、中高年の心を揺さぶり、涙を誘う。この歌は、千の風で足が遠のいた墓参りの人たちを、再び墓に呼び戻したそうだ。


盆の休みに 帰れなかった
俺の杜撰(ずさん)さ 嘆いているか

あなたに あなたに 謝りたくて
仕事に名を借りた ご無沙汰

あなたに あなたに 謝りたくて



髪に白髪が 混じり始めても
俺、死ぬまで あなたの子供・・・

明日はお墓で、親不孝を詫びて来よう。