早春の花カタクリは、スプリング・エフェメラルと呼ばれる春植物のひとつだそうだ。
ephemeralとは、一日限りの、つかのまの、短命の、という意味らしい。
そのカタクリの花が、向島百花園内の小高い丘に可憐な姿を現した。
地上に姿を見せる期間は約二ヶ月、それ以降は地中の球根のみとなって、そのまま越冬する儚い命の花である。
乱獲や環境の悪化などによって、減少したカタクリの花。
その花言葉のように、「寂しさに耐える」「気がかり」な花でもある。
うつむき加減のその姿は「初恋」の花言葉もある。遠い昔のことで忘れてしまったが。