我が家のピーチャン、すこぶる悪戯好きである。なんにでも興味を持ち、どんなものも触ってみないと気がすまない。僕が手にするものは、すべて点検をしに来る。
キッチンに行こうものなら、どこにいても飛んでくるので食事の支度ができない。食事も僕の食べるものはすべて食べたがる。別に取り分けてやるが、それには見向きもしない。
鳥かごに入れようとしても、逃げてしまう。仕方なく、肩に乗せて寝室に行きドアを閉める。迎えに行くまで、ピーピーと呼んでいる。食事を済ませて迎えに行くと、僕の手をつついて噛み付く。怒っているのだ。
開け放してあるベランダの窓からは、ほとんど出ようとはしないが、風にゆれる朝顔のつるを見て点検に行った。「ピーチャン、外に出てはダメッ!」というと、「ピー」と鳴いて肩にとまる。そしてまた点検に行く。
何よりも好きなのが鏡。自分の姿を映しては何かしゃべっている。鳥かごに手鏡を置くと、粟を一粒づつ口で運んでは鏡の前で食べている。
しばらく鏡の前でしゃべったあとは、僕の肩に止まりに来て再びしゃべり始める。「ピーチャン、カワイイ」「ピーチャン、△*÷◇%×&#+?% シヨウカ?」「ピーチャン、○×□▽∴÷*;&%;# デショ」。僕の口調そのままである。
水に映る自分の姿に恋をして水に溺れた美少年がいる。その化身となった水仙(narcissus)の名をとって生まれた言葉がナルシスト。我が家のピーチャンも水仙の花に負けないナルシストである。
キッチンに行こうものなら、どこにいても飛んでくるので食事の支度ができない。食事も僕の食べるものはすべて食べたがる。別に取り分けてやるが、それには見向きもしない。
鳥かごに入れようとしても、逃げてしまう。仕方なく、肩に乗せて寝室に行きドアを閉める。迎えに行くまで、ピーピーと呼んでいる。食事を済ませて迎えに行くと、僕の手をつついて噛み付く。怒っているのだ。
しばらく鏡の前でしゃべったあとは、僕の肩に止まりに来て再びしゃべり始める。「ピーチャン、カワイイ」「ピーチャン、△*÷◇%×&#+?% シヨウカ?」「ピーチャン、○×□▽∴÷*;&%;# デショ」。僕の口調そのままである。