新聞の天気欄を見ると、北海道から沖縄まで、 マークが並んでいる。晴天に恵まれた東京は、湿度は低いが、暑い日射しが照りつけた。そんな日射しの中にも秋の気配が忍び寄る。
隅田川の畔に咲く秋桜が風に揺れ、夏が今まさに去ろうとしている。
「折節の移り変はるこそ、ものごとにあはれなれ」と、兼好は云う。風に揺れる秋桜に、もののあはれを感じるのは、ひと夏の想い出が去ってしまったからだろうか。
「秋は夕暮れ」と、云ったのは、清少納言。夕暮れの風は冷たく、何故か悲しげだ。
◇ 鳩ぐるま ◇
棚の上の
鳩ぐるまが
私を見ている
想い出がやさしく
見ている
-星野富弘さん-
「折節の移り変はるこそ、ものごとにあはれなれ」と、兼好は云う。風に揺れる秋桜に、もののあはれを感じるのは、ひと夏の想い出が去ってしまったからだろうか。
◇ 鳩ぐるま ◇
棚の上の
鳩ぐるまが
私を見ている
想い出がやさしく
見ている
-星野富弘さん-