勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

曼珠沙華

2008-09-29 23:56:31 | Weblog

赤い花なら 曼珠沙華
阿蘭陀(オランダ)屋敷に 雨が降る

濡れて泣いてる じゃがたらお春
 
 と、『長崎物語』で昔歌われた彼岸花の別名、曼珠沙華。11月下旬の陽気だという東京は、咲き遅れた彼岸花が、冷たい雨に濡れて悲しそう。
ある日突然現れて、色も形も咲く姿も、人の眼を引く彼岸花。多くの人が歌にした。

道の辺の いちしの花のいちしろく 人皆知りぬ我が恋妻は

 万葉集で詠われた歌だそうだが、「いちし」が彼岸花、「いちしろく」とは、「はっきりと」とか、「目立って」というような意味だそうだ。(山と渓谷社「野草の名前」から)


思いかなわぬ 夢ならば
何故に咲いたぞ 乙女の胸に
あの日から人知れず 咲いた花
ああ 切なきは 女の恋の曼珠沙華


『恋の曼珠紗華』で、西条八十は叶わぬ恋を詠った。

山口百恵ちゃんは、『曼珠紗華(マンジュシャカ)』で歌う。


マンジューシャカ 恋する女は
マンジューシャカ 罪作り
白い花さえ 真紅(まっか)に染める

 雨の中で最後の命を咲かせる罪作りな花。突然現れて、突然消えていく曼珠沙華。花言葉は「悲しい思い出」「想うはあなた一人」とある。あなたのこの夏の思い出やいかに・・・♪