勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

さもしい

2009-01-08 01:11:55 | Weblog
 イソップ物語「ロバを担いだ親子」 では、なんでも他人(ひと)のいうなりなっていると、最後には自分を見失い、だれからも相手にされなくなってすべてを失う、と説く。

 定額給付金に関して、『多額の収入のある人が、1万2千円をちょうだいというのはさもしい』と言った人がいる。その人は更に、『1億円も収入がある人はもらわないのが矜持(きょうじ)だ』と言って、『私は受け取る気はない』と明言までしたはずだ。 ところが、身内の「景気対策として国会議員も受け取って欲しい」との提案に、「その時考える」などと発言がブレはじめた。

 「さもしい」を辞書で引くと、『見苦しい。卑しい。卑劣である。心がきたない』とある。「矜持」とは『自分の能力を信じて抱く誇り。自負。プライド』だそうだ。

 能力もない人が目先の私利私欲に囚われて、思いつきで掲げた政策は、批判の的になった。その挙句、さもしくも他人(ひと)の意見に惑わされ、矜持も持たず右往左往。これを滑稽といわずなんといおうか。

 ロバを担いだ親子は、他人の意見に惑わされ、大切なロバを川に落として、すべてが水泡に帰す。ロバというより馬と鹿のようなKY(空気も読めず、漢字も読めない)な指導者に任せた日本の政治。沈没しなければいいが。。。