遠島の地、佐渡で見つけた美しい花に心を慰められた順徳院、都への思いを断ち切ったその花の名が「ミヤコワスレ」だとか。
移り行く季節の早さに戸惑うも、花は季節を忘れない。少し早めに咲く訳は、淡き春の訪れを知らせようとでもいうのだろうか。
ミヤコワスレの花言葉は『忘れ得ぬ人・穏やかさ・憂いを忘れる・別離の悲哀・しばしの憩い・別れ・短い恋』などなど。
『小倉百人一首』の第百首に詠われる、『ももしきや古き軒端のしのぶにもなほ余りある昔なりけり』は、順徳院の歌である。
『いかにして契りおきけむ白菊を 都忘れと名づくるも憂し』
-順徳上皇-
ベランダの片隅の鉢植えに小さな花を見つけた。まだ咲くはずのないミヤコワスレが、春のような暖かな日差しを受けて、葉陰から顔を覗かせ、控えめに咲いていた。ミヤコワスレの花期は5~6月頃である。-順徳上皇-
移り行く季節の早さに戸惑うも、花は季節を忘れない。少し早めに咲く訳は、淡き春の訪れを知らせようとでもいうのだろうか。
ミヤコワスレの花言葉は『忘れ得ぬ人・穏やかさ・憂いを忘れる・別離の悲哀・しばしの憩い・別れ・短い恋』などなど。
春浅く 憂い忘れる 淡き春 都忘れか 忘れ得ぬ人
『小倉百人一首』の第百首に詠われる、『ももしきや古き軒端のしのぶにもなほ余りある昔なりけり』は、順徳院の歌である。