勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

矛盾

2011-11-05 01:01:20 | Weblog
 東日本大震災で発生したがれきが、岩手県宮古市から都内に運び込まれた。これに対し放射能汚染を危惧し、反対や苦情のメールや電話が多数、都に寄せられているという。それを受け、石原都知事は『黙れ』と一喝した。環境省によると、受け入れるがれきは、放射能物質はごく微量で安全性が確認されているという。
 

 被災地の松が、京都五山の送り火への使用が中止されたというのニュースも記憶に新しい。目に見えない放射能の恐ろしさを否定するつもりはない。しかし、福島原発の恩恵をこうむっているのは東京都民や、近郊の住民ではないのか。恐ろしい原発の施設を東北に押し付けて、事故が起きればわれ関せずとはあまりに自分勝手、そんな身勝手はいつかしっぺ返しが来るに違いない。震災や原発事故により故郷を追われた被災地の人たちの苦しみは、明日は我が身かも知れないのだ。

 政府や東電関係者の発表する数値に不信感があるのは確かだが、がれきの受け入れを拒否する権利など都民にはないはずだ。それでも被爆が心配なら、被災地の人たちが故郷を追われたように、住む場所を変えればいい。原発の安全神話が崩れた日本が、ベトナムへの原発輸出政策を進めているという。この政策と、危険な施設を他県に委ねたにもかかわらず、そのがれきの受け入れに反対する都民、この二つの矛盾をどのように理解すればいいのだろうか。