勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

ひとりで渡る赤信号

2014-06-24 23:02:14 | Weblog
 浅草を縦横に走る大きな通り、言問通りと国際通りの交差点に差しかかった時、数メートル前をおぼつかない足取りで歩いていたお年寄り、青信号が点滅を始めたのに横断歩道を渡り始めた。


 危ない! 慌てて止めようとしたが、既に通りの1/3ほどに達し、信号は赤に変わっていた。どうすることもできず、ただ見守るだけ。仕方なく持っていたスマホのカメラをかざすと、目の前をバスが横切り、お年寄りは歩道の中央で立ちすくんでいる。


 交差点を渡るどの車もクラクションを鳴らすでもなく、徐行をしながらお年寄りの前後を通り過ぎて行く。信号の対角線の角には交番があり、そこからと思われるおまわりさんらしき声が聞こえてきた。


 僕のそばまで来たおまわりさんは車の途切れるのを待ち、よろよろと歩き始めたお年寄りの後を追う。その昔「赤信号みんなで渡れば怖くない」などという言葉が流行ったが、このお年寄りひとりで堂々と赤信号を渡り、見ている僕が怖い思いをした。何事もなく無事渡り終わったお年寄りはおまわりさんから何か言われていたが、とりあえず何事もなくてめでたしめでたしである。

 ところが都内の池袋の繁華街では、歩道を歩いていたにもかかわらず、脱法ハーブを吸っていた男の暴走車に跳ねられ、数人が大怪我をし、20歳の女性が心肺停止の重体とニュースが告げる。信号があるなしにかかわらず、いつも注意信号を灯しておかなければならないことを肝に銘じよう。