北京五輪マラソン代表決定！

北京オリンピックのマラソン代表選手が10日に発表されました。都内で行われた日本陸上競技連盟の理事会と評議員会を経た結果、次のメンバーが選ばれました。

まず女子代表は、大阪世界陸上銅メダリストの土佐礼子選手（三井住友海上）、前回のアテネ五輪金メダリストで東京国際女子マラソンを制した野口みずき選手（シスメックス）、前日の名古屋国際女子マラソンを制した中村友梨香選手（天満屋）の３選手を選出。土佐選手と野口選手は２大会連続出場、中村選手は初出場です。中村選手が所属する天満屋は、シドニー五輪の山口衛里さん、アテネでの坂本直子選手に続き３大会連続で五輪出場となりました。武富豊監督の指導ぶりは本当に素晴らしいですね。
男子代表は、大阪世界陸上で５位入賞の尾方剛選手、福岡国際マラソンで２位（２時間７分13秒）の佐藤敦之選手（いずれも中国電力）、びわ湖毎日マラソン３位（２時間８分36秒）の大崎悟史選手（NTT西日本）を選出しました。３選手は全て代表初出場。尾方選手は安定感を評価、佐藤選手は全体のトップタイム、大崎選手は藤原新選手（JR東日本）のタイムを上回ったことが評価されました。藤原選手も勢いがあって良かったんですが、国際経験豊富な尾方選手が選ばれたのは妥当だと思います。

代表に選ばれた選手たちの会見で、それぞれ北京五輪での決意を語りました。野口選手は「連覇という目標が高ければ高いほど『やってやる』という気持ちが強くなる」とV２宣言。連覇なら五輪史上初の快挙となります。敵は環境の悪さと酷暑でしょう。土佐選手は「故障なくスタートラインに立てることが目標」、「最後までメダル争いにくっついて、いいゴールをイメージしたい」。土佐選手は結婚、東京国際で高橋尚子を破って優勝、世界陸上で銅メダルと公私共に充実しています。本番では野口越えなるか？中村選手は、「森本先輩や坂本先輩、他の出られなかった人の分も走る責任があるので、しっかり受け止め頑張りたい」と天満屋の代表として本番に臨みます。五輪では山口さん、坂本選手が入賞しています。偉大なる先輩達に続くのもそうですが、超えられるかどうか？
佐藤選手と尾方選手の中国電力組は、「ライバルだとか意識せず、お互いベストの状態で良い結果が出せればいい」と共闘に近いコメント。「やる以上は金メダルにこだわりたい」と優勝宣言。強力なライバルが多い中で"金メダルを獲る"というのは勇気が要るのに…。なんとか入賞圏内に入って欲しいですね。

五輪代表メンバーの選考は、毎回のように騒動が起きるのが当たり前だったんですが、今回はサプライズも無く非常にあっさりとしたものでした。むしろこれでよかったと思います。今回代表に選出された選手には、本番での健闘を祈るだけです。女子は３大会連続金メダル、男子は16年ぶりのメダル獲得を目指して頑張ってください！