月曜日は田上秀則のサヨナラ2塁打で開幕4連勝と勢いに乗っている福岡ソフトバンクホークス。火曜日も千葉ロッテマリーンズとの対戦しました。先発は2年目の左腕・大隣憲司、対するロッテは清水直行が先発。この日は投手戦&大隣の奪三振ショーとなりました。
初回、大隣はロッテ打線を7球で3者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せると、清水は多村にヒットを許しながらも松中を打ち取って無失点に抑えます。2回も大隣は3者凡退に抑える見事なピッチングを見せますが、3回に今江の内野安打で初めてランナーを出すと、犠打で2死2塁の場面で西岡剛にレフト線を破る2塁打で先制されます。
大隣は1失点を喫しながらも4回まで毎回三振の5奪三振の好投を続けます。同点に追いつきたい4回裏、多村が3塁内野安打で出塁。続く松中が最悪の投手ゴロ、併殺かと思われましたが清水が2塁へ悪送球。無死1,2塁とチャンスを掴むと、1死後に松田のヒットで満塁。一打逆転の可能性もありましたが、レストビッチが三振、田上は1塁ゴロで3者残塁。満塁のチャンスをモノにすることが出来ません。5回には先頭の井手が2塁打を放つと、川崎のゴロで3塁まで進みます。ここで本多がスクイズを試みますが、清水のホーム返球で井手が憤死。2イニング連続の拙攻で同点ならず。
打線の拙攻が続く中、大隣は4回から7回の4イニング連続で3者凡退、7回には3者連続三振、ここまで打たれたヒットが2本とロッテ打線を沈黙させています。ただ、打線が清水の前に無得点。このままでは敗戦投手になってしまいます。大隣のためにも同点に追いつきたい7回裏、1死からレストビッチが四球で出塁、ここで代走に本間を起用します。続く田上がセンター前ヒット。本間は一気に3塁まで進み、1死1,3塁と同点のチャンス!ここで井手が清水の初球のストレートをレフトへ弾き返す同点タイムリー!ようやく1-1と追いつきました。追いつかれたロッテは清水を諦めて川崎雄介がマウンドへ上がります。1死1,2塁、今度は逆転のチャンスを迎えたソフトバンク。川崎宗則は2塁ゴロ(2塁アウト)で2死となりますが、本多がバットを折りながらもライト前に弾き返し逆転に成功しました!
2-1と逆転に成功、勝利投手の権利を獲得した大隣ですが、サブローにヒットを許すと、竹原の四球で無死1,2塁のピンチを招きます。今江の犠打で2,3塁、1点差なので勝負の行方はまだわかりません。ここで代打に堀幸一が登場。大隣はフルカウントまで追い込まれましたが、最後はストレートで空振り三振で2死!それでも難敵は続き、西岡を迎えましたが2塁フライに打ち取ってピンチ脱出。逆転のピンチも無失点に抑えました!
9回、大隣は先頭の早川をライトフライで1死を取ると、里崎にはセンターフライで2死、そしてオーティズを空振り三振に仕留めて試合終了!大隣のプロ初完投勝利でソフトバンクが勝利!これで開幕5連勝です!
ソフトバンク-ロッテ 2回戦
(ソフトバンク2勝、ヤフードーム、18:00、26230人)
M 001 000 000 1
H 000 000 20X 2
【投手】
(ロ)清水、川崎、伊藤-田中雅、橋本
(ソ)大隣-田上
【責任投手】
(勝)大隣1試合1勝
(敗)清水1試合1敗
ソフトバンクの勢いが止まりません!この日は先制されながらも7回に2本のタイムリーで逆転勝ち!3年ぶりの開幕5連勝です。この日の先発・大隣は打者31人に対して124球、3安打・1失点・12奪三振の好投で完投勝利。3者凡退のイニングが7イニング、4回~7回までは5イニング連続で3者凡退のパフォーマンスを見せました。12奪三振のうち、4~7回では7奪三振。終わってみれば毎回奪三振でした。7回には里崎、オーティズ、ズレータのクリーンナップトリオから3者連続三振!8回には1死2,3塁の大ピンチの場面で堀を三振、西岡には2塁フライに打ち取ってゼロに抑えました。昨年だったらタイムリーを浴びていましたが、2年目の成長を見せた印象を受けたと思います。
一方打線はロッテ先発・清水の前に7安打放ちましたが、得点は井手のタイムリーのみ。最終的には10安打と2ケタに達しながらも9残塁に終わりました。4回の満塁の場面で凡退、5回のスクイズ失敗と拙攻が相次いだのが痛かったです。正直言えばやっと勝てた感じがしました。
これでロッテとの3連戦は勝ち越し決定。水曜日は甲藤啓介が先発予定。3年目でのプロ初先発ということでプレッシャーを感じていることでしょう。何だか連勝がストップしそうな予感。勝てたら本当に奇跡かもしれません…。甲藤さん頑張ってくださいね。