昨年は3連単で973万円の歴史的大波乱となったNHKマイルカップ(東京・1600m)。今年は朝日杯王者・ゴスホークケン、毎日杯を制したディープスカイ、ニュージーランドトロフィー優勝のサトノプログレス、皐月賞6着のブラックシェル、そして何故か注目されていた武豊騎乗のファリダットなど計18頭が3歳マイル王の頂点に挑みました。
直前までの単勝オッズは、⑨ディープスカイが単勝1番人気(4.3倍)、2番人気には⑮ファリダット(4.7倍)、3番人気に⑤ブラックシェル(9.2倍)、4番人気の⑪ゴスホークケン(9.5倍)まで10倍を切っていました。
スタートで⑭ダノンゴーゴーが立ち遅れ気味。先行争いでは、いきなりゴスホークケンが鼻を切って先頭に躍り出ます。⑥エイムアットビップ、④レッツゴーキリシマなどが2番手争い、デビューから無傷の3連勝中の③スプリングソングは7番手、アーリントン、NZTと連続2着の⑯エーシンフォワードとサトノプログレスは10番手付近。その後の12番手にブラックシェル、外にはファリダットが並走。⑧サダムイダテンもディープスカイも後方からの競馬で3,4コーナーの中間点を通過します。
間もなく最後の直線。まだゴスホークケンが先頭、2番手には⑱ダンツキッスイ。上位人気陣はまだ中段から後方の位置。最後の直線に入り、ブラックシェルが先頭を捉える勢いを見せるが、内からディープスカイが伸びてきた!残り200mを切ってブラックシェルを交わして先頭に躍り出ると、あとは引き離すだけ。最後方にいたダノンゴーゴーが一気に3番手まで浮上、ファリダットは大外から仕掛けるも先頭には届かない。結局このままディープスカイが1着でゴール。今年のNHKマイルカップは1番人気が制しました。
最終成績&払戻金
1 ディープスカイ 1:34.2
2 ブラックシェル 1.3/4
3 ダノンゴーゴー 1.3/4
4 ドリームシグナル 3.1/2
5 ファリダット 1/2
6 スプリングソング クビ
7 サトノプログレス 1/2
8 サダムイダテン 1/2
9 レッツゴーキリシマ ハナ
10 エーシンフォワード クビ
11 アポロドルチェ クビ
12 ゴスホークケン 1/2
13 エイムアットビップ クビ
14 アポロフェニックス クビ
15 アンダーカウンター 1.1/4
16 セッカチセージ 1.1/4
17 ダンツキッスイ 4
18 リーガルスキーム 6
単勝
9 430円
複勝
9 180円 5 290円 14 760円
枠連
3-5 1,720円
ワイド
5- 9 800円 9-14 3,150円 5-14 5,120円
馬連
5-9 1,980円
馬単
9-5 3,600円
3連複
5-9-14 28,130円
3連単
9-5-14 116,880円
今年は3連単で11万円台とやや波乱気味でした。勝ったディープスカイは、最後の伸び脚が良かったです。鞍上の四位洋文騎手は「ダービーに出ても当然有力馬の1頭」とコメントしていたそうで、もし参戦したら優勝候補の一角に挙がるでしょう。マイルカップとダービーの2冠を制した場合、2004年のキングカメハメハ以来の快挙となります。今回のような勝ちっぷりだと、ダービーでもいけるんじゃないでしょうか?
ディープスカイはアグネスタキオン産駒。先日の皐月賞でキャプテントゥーレが制しています。ダービーでは同じタキオン産駒で青葉賞優勝のアドマイヤコマンドも参戦予定。今年の牡馬クラシック戦線は「タキオンチルドレン」旋風となりそうです。心配点を挙げるなら、レース直後に脚部不安が起きてしまうかどうか。父もそうですが、キャプテントゥーレも直後に骨折するという悪夢がありました。ディープスカイは大丈夫なのか…。
上位陣はファリダットが5着、中盤まで逃げていたゴスホークケンは、最後は失速して12着と惨敗に終わりました。
来週は春の牝馬№1決定戦・ヴィクトリアマイル。昨年は馬主が前川清さんだったコイウタが優勝しましたが、今年はウオッカ、ベッラレイア、ニシノマナムスメ、エイジアンウインズなどが出走予定。特にウオッカは昨年のダービー以降勝ち星無し。このレースを制して完全復活できるのか?「女王」ダイワスカーレット不在で混戦必至のヴィクトリアマイル。主役の座を掴むのは一体どの馬か?