
Jリーグディビジョン1・第13節の好カード、浦和レッズVSガンバ大阪が埼玉スタジアム2002で行われました。現在首位を独走する浦和レッズに対し、ACLでは決勝トーナメント進出を決めましたが、リーグ戦では波に乗れないガンバ大阪。「ナショナルダービー」と言うのに相応しいかどうかはわかりませんが、試合は全てにおいて大荒れの展開となりました。
まず試合前、ガンバ大阪サポーター席から水風船が投げられ、浦和サポの子供に直撃。いきなり不穏な空気が流れ始めます…。試合に入り、前半17分に中澤のヘッドでガンバが先制しますが、その後は浦和が反撃開始。前半終了間際には、ペナルティエリア内で高原が倒されましたが、PK獲得ならず。するとガンバがカウンターを仕掛けると、左サイドでガンバ・バレーと浦和・阿部と1VS1となり、ボールはラインを割り、次の瞬間バレーがスローすると、二川にボールが渡り、最後は山崎が決めてガンバが2点目を挙げます。これに対しレッズの選手達は「レッズボールのスローインで、ガンバのゴールは無効だ」と猛抗議。しかし判定は覆らず、GK都築に警告が出されました。
後半、浦和は梅崎司のFKが決まり1点を返しますが、23分に途中出場の遠藤保仁のミドルが決まり、レッズを突き放します。後半34分、レッズはCKからエジミウソンのヘッドが決まり再び1点差。5分という非常に長いロスタイムに突入しますが、レッズは最後まで同点ゴールが奪えず、ガンバ守備陣が守りきって試合終了。3-2でガンバ大阪が競り勝ちました。逆に浦和レッズは猛攻を仕掛けるもあと一歩及ばず、3月20日以来の黒星を喫しました。
試合終了後、ガンバ大阪の選手達が円陣を組んで喜びを分かち合っていましたが、レッズの選手から「挑発ではないか」との抗議がきっかけで乱闘騒ぎとなります。さらにレッズとガンバのサポーター同士の小競り合いが発生。緩衝地帯のフェンスをぶち破れば、ヤジの飛ばし合いと物の投げ合いが続きました。そして、ガンバサポーターの男性が転落し怪我をしました。
さらに5000人のレッズサポーターが出口を取り囲み、ガンバサポーター約1000人以上が約3時間に渡って缶詰状態となり、パトカー20台が出るほどの大騒ぎとなりました。結局最後は両サポーターの和解で解散。ガンバサポは浦和レッズ側が用意したバスに乗り込んで、県警機動隊に誘導されながら近隣の駅まで移動したのでした。
それにしても荒れに荒れましたなあ。スタジアム内での乱闘騒ぎは、2005年の柏レイソルVS名古屋グランパス以来ですよ。レッズとガンバのサポーターは試合よりも乱闘騒ぎが印象に残ったんじゃないかと思います。ガンバ2点目の前のプレーで、バレー選手と阿部選手との1VS1のシーンがありました。youtubeで確認すると、阿部さんがボール触ってないのがわかります。私もこの試合をテレビで見たのですが、やはり触っておらず、レッズボールのスローインだったと思います。明らかに誤審じゃないのか?そりゃレッズの選手の皆さんも怒りますよねぇ。皆さんはどう思いますか?
この乱闘騒ぎを見ると、福岡ソフトバンクホークスファンは生ぬるいのかマジメなのか、浦和レッズとガンバ大阪サポーターいやサッカーファンは熱いのか…。日生球場で起きたダイエーファンによる生卵投げ事件なんて大したこと無いんだと今回の騒動で実感しました。ホークスファンもレッズ&ガンバサポ並みの過激さが欲しいもんだ…。




