新・マイル王者誕生！ショウワモダン３連勝でGI奪取！

2010年の上半期マイル王決定戦＆アジアマイルチャレンジ最終戦・第60回安田記念（GI・芝1600ｍ）が６日、東京競馬場で行われました。府中での５週連続GI開催のフィナーレを飾るこのレース、昨年のダービー２着馬でマイラーズカップで復活劇を果たした①リーチザクラウン、同レース２着の⑮トライアンフマーチ、2008年の皐月賞馬⑧キャプテントゥーレ、実績では出走馬の中でトップクラスを誇る⑨スーパーホーネット、②スマイルジャック、⑰ショウワモダンなどが出走。香港勢からは⑤サイトウィナー、④フェローシップ、⑩ビューティーフラッシュの３頭が参戦。本命不在の「日本VS香港」のマイル決戦は、ゴール前で大混戦となりました。


直前の単勝上位人気は、１番人気がリーチザクラウン（4.0倍）、トライアンフマーチ２番人気（6.9倍）、３番人気はキャプテントゥーレ（7.2倍）、４番人気のビューティーフラッシュ（9.7倍）までが10倍を切り、５番人気以降はスマイルジャック、スーパーホーネット、フェローシップと続いた。
スタートで⑪マルカシェンクが大きく出遅れ、その一方で⑱エーシンフォワードのロケットスタートが決まり先頭を奪う。⑬マイネルファルケとキャプテントゥーレが２番手争い、リーチザクラウンが４番手から２番手まで押し上げる。５番手集団にはフェローシップとビューティーフラッシュの香港勢、トライアンフマーチもその中に含まれている。上位勢は好位をキープしている。中団ではサイトウィナー９番手、スマイルジャックとショウワモダンが10番手争い。後方には⑯サンカルロが14番手、14番手にスーパーホーネットと③アブソリュート、⑥ファリダットはいつものように最後方追走。
先頭のエーシンフォワードは最初の600ｍを33秒６、残り800ｍを44秒台で通過。３,４コーナー中間付近でトライアンフが３番手に進出し、リーチは徐々に下がっていく。直線に入り、フォワード、ファルケ、トライアンフの３頭が並びかけるが、わずかにエーシンフォワードが粘っている。トライアンフマーチが２番手、キャプテントゥーレも真ん中から上がっていこうとする。残り200ｍで外からショウワモダンとスーパーホーネットが襲い掛かり、最内からスマイルジャックが突いて来る。先頭争いは６頭の大激戦、フェローシップとサイトウィナーの３枠２頭が大外から伸びるも届かない。残り100ｍを切り、最内のスマイルジャックが一度は先頭に立つが、ゴール前でショウワモダンがかわしてFINISH！ゴールの瞬間、後藤浩輝騎手の右手が上がった！２着争いはスマイルジャックとスーパーホーネットが並んで入線。トライアンフマーチは４着に終わりました。


最終成績＆払戻金
１⑰ショウワモダン　　　　1:31.7
２⑨スーパーホーネット　　　1/2
３②スマイルジャック　　　　アタマ
４⑮トライアンフマーチ　　　　1/2
５⑤サイトウィナー　　　　　アタマ
６⑥ファリダット　　　　　　クビ
７⑧キャプテントゥーレ　　　クビ
８⑭マルカフェニックス　　　　3/4
９④フェローシップ　　　　　　2.1/2
10⑱エーシンフォワード　　　クビ
11⑩ビューティーフラッシュ　　ハナ
12③アブソリュート　　　　　　1/2
13⑯サンカルロ　　　　　　　　1/2
14①リーチザクラウン　　　　アタマ
15⑫ライブコンサート　　　　1.3/4
16⑦グロリアスノア　　　　　クビ
17⑪マルカシェンク　　　　　1.1/4
18⑬マイネルファルケ　　　　1.1/2
単勝　17 1,390円
複勝　17 470円 　9 490円 　2 360円
枠連　5-8 2,200円
馬連　9-17 12,640円
馬単　17-9 26,640円
ワイド　9-17 4,270円 　2-17 2,920円 　2-9 2,670円
3連複　2-9-17 53,850円
3連単　17-9-2 348,740円


本命不在と言われていた今年の安田記念、ショウワモダンがゴール前の混戦を抜け出して優勝。見事３連勝でGIウィナーの仲間入りを果たし、新マイル王の座に輝きました。優勝タイム・１分31秒７は、ダノンシャンティの日本レコードに0.3秒迫る好タイム。やはり春の府中は速い。２着のスーパーホーネットは、GI競走での２着惜敗はこれが３度目。「引退までにGIを勝たせてあげたい」と思っているファンも多数いることでしょう。上位人気３頭は総崩れ、２番人気のトライアンフマーチは４着、キャプテントゥーレは７着、１番人気に支持されたリーチザクラウンは、直線で馬群に消えて14着の惨敗。大一番での勝負弱さを大いに露呈しました。香港勢ではサイトウィナーの５着が最高でした。
鞍上の後藤浩輝騎手は、2002年のアドマイヤコジーンとのコンビ以来８年ぶり２度目の安田記念制覇、約３年半ぶりのGI勝ちで通算４勝目となりました。後藤騎手は最近結婚したばかりで、先週はダービーで２着、安田記念で勝利と公私ともに好調ですね。この勝利を奥さんにささげるつもりだろうなあ。ショウワモダンの父・エアジハードも同競走を制し、史上３組目の親子制覇を成し遂げるのと共に、祖父・サクラユタカオーから続いての親子３代GI勝利を達成。祖父や父もマイル～中距離路線で活躍、その息子も親譲りの実力を発揮しました。
ショウワモダンは今年に入り７戦出走し、４月のダービー卿チャレンジトロフィーで重賞初制覇を飾り、前走のメイステークスでは重賞ウィナーの貫録を見せつけて快勝。そして安田記念で連勝中の勢いをそのままに勝利を挙げました。昨年までは影の薄い存在でしたが、６歳でようやく開花。秋にはマイルチャンピオンシップで春秋連覇に挑戦し、年末には香港GIを目標に掲げているそうです。安田記念の勝利がフロックで無いためにも、今後のレースでも好走して実力を証明してほしいものです。

この後のGIレースは、６月27日に阪神競馬場で上半期のグランプリレース・宝塚記念が開催されます。ファン投票の中間発表では、ブエナビスタが約２万2500票を集めてトップ、２位にはドリームジャーニー、レッドディザイアが３位となっております。皐月賞馬のヴィクトワールピサが６位、オークス馬のアパパネが９位、ダービー馬・エイシンフラッシュは60位につけてます。ちなみに、ショウワモダンは1350票で72位。気になる最終結果は10日に発表されます。
来週は東京競馬場でエプソムカップ、京都競馬場で短距離重賞のCBC賞が行われます。４月下旬にスタートした府中と京都開催もようやくフィナーレ。再来週からは福島＆函館開催がスタートし、２歳馬たちもデビューします。今年も夏競馬がやって来ますねえ。