2012年に最も活躍した競走馬と騎手・調教師に贈られる「2012年度JRA賞」の受賞馬選考委員会が8日に開かれ、年度代表馬には牝馬3冠&ジャパンカップのGI競走を4勝したジェンティルドンナが選ばれました。3歳牝馬の選出は史上初、父・ディープインパクト(2005年&2006年受賞)との親子2代での受賞となりました。
各部門の受賞馬は次の通り。
【年度代表馬&最優秀3歳牝馬】ジェンティルドンナ
昨年は7戦6勝、桜花賞から5連勝の快進撃。史上4頭目の牝馬3冠を達成すると、11月のジャパンカップではオルフェーヴルとの叩き合いを制し、3歳牝馬初のJC制覇の偉業を成し遂げました。記者投票では256票を集めて2位に圧倒的な大差をつけ、3歳牝馬部門では文句無しの満票(289票)を獲得し、年度代表馬&最優秀3歳牝馬のWタイトルを受賞しました。
【最優秀2歳牡馬】ロゴタイプ
2歳牡馬部門は、朝日杯フューチュリティステークスを制したロゴタイプが受賞。
【最優秀2歳牝馬】ローブティサージュ
阪神ジュベナイルフィリーズを制し、次世代の名牝候補として期待されるローブティサージュ、今年春の桜花賞で2歳女王の貫録を見せたいところ。
【最優秀3歳牡馬】ゴールドシップ
「21世紀の芦毛の怪物」ゴールドシップは、昨年6戦5勝の好成績。皐月賞と菊花賞の2冠、年末の有馬記念では後方から豪快にまくって古馬勢を一蹴。もちろん満票で最優秀3歳牡馬を獲得です。
【最優秀4歳以上牡馬】オルフェーヴル
今年は逸走あり、春天惨敗、宝塚記念での復活、初めての海外遠征を経験し、凱旋門賞で2着。GI勝ちは宝塚のみでしたが、凱旋門賞での健闘ぶりが評価されての受賞です。
【最優秀4歳以上牝馬】カレンチャン
「競馬界の№1熟女」を決める「最優秀4歳以上牝馬」に輝いたのは、高松宮記念馬・カレンチャンが177票を獲得し、エリザベス女王杯馬・レインボーダリアを抑えての受賞。スプリントGI秋春連覇を果たした「快速女傑」は、昨年限りで引退し、今後は繁殖牝馬となります。元気な「カレンチャン2世」が産まれますように。
【最優秀短距離馬】ロードカナロア
スプリンターズステークスでGI初勝利を果たすと、12月の香港遠征では地元の強豪馬たちを撃破。日本と香港のスプリントGIを制覇したことが大きく評価されました。
【最優秀ダートホース】ニホンピロアワーズ
ジャパンカップダートで快勝したニホンピロアワーズが、219票を集めて最優秀ダートホースの座に。2月のフェブラリーステークスでは、ローマンレジェンドとの頂上対決が実現するか?
【最優秀障害馬】マジェスティバイオ
中山グランドジャンプ覇者・マジェスティバイオと中山大障害覇者・マーベラスカイザーの一騎打ちは、156票を獲得したマジェスティバイオに軍配が上がりました。昨年は5戦3勝の成績が要因ともいえる。
騎手・調教師部門
【調教師部門】
最多勝利調教師 角居勝彦 59勝
最高勝率調教師 須貝尚介 .1723
最多賞金獲得調教師 池江泰寿 19億5197万1200円
優秀技術調教師 須貝尚介
【騎手部門】
最多勝利騎手 岩田康誠 135勝
最高勝率騎手 横山典弘 .179
最多賞金獲得騎手 岩田康誠 36億2119万9900円
最多勝利障害騎手 北沢伸也 13勝
最多勝利新人騎手 該当者なし
調教師・騎手部門では、須貝調教師が最高勝率と優秀技術調教師の2冠を獲得。昨年の須貝厩舎はGI4勝、重賞勝ち馬を5頭も輩出し、大躍進の1年でした。騎手部門では浜中俊騎手が131勝で全国リーディングを獲得しましたが、最多勝利騎手は岩田騎手が受賞。ジェンティルドンナでGI3勝を挙げ、ディープブリランテとのコンビで日本ダービー初制覇。さらには香港スプリントと東京大賞典も勝ち、JRAのGIで6勝、海外と地方を合わせると年間8勝をマークしました。
JRA賞の授賞式は、1月28日に東京都内のホテルで開催されます。