日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

箱根駅伝2013 往路王者・日体大、復路もそのまま逃げ切って30年ぶりの総合優勝!

2013年01月04日 | Sports

第89回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は、2日目の3日に復路が行われました。中央大学と城西大学の2校が途中棄権した2日の往路は、日本体育大学が東洋大学、駒澤大学などの優勝候補を破り、26年ぶりの往路優勝を果たしました。日体大は復路でもトップを守り抜き、30年ぶりの総合優勝達成なるか?また、10位までに与えられるシード権争いの行方は?


復路は前日の往路の順位に従って時差スタート。午前8時、まず最初に日体大の6区・鈴木悠介がスタート。30年ぶりの頂点へ、いざ芦ノ湖を出発。トップから2分35秒後、2位の早稲田大学・相原将仁、さらに4秒後に3位・東洋大の市川孝徳が出発し、直後に市川が相原をかわし、東洋2位に浮上。。その後、明治大、法政大、青山学院、帝京大、順天堂と続き、日体大から6分57秒遅れで往路9位の駒大・千葉健太がスタート。そして10分後、14位・国学院から18位・神奈川大、復路オープン参加扱いの中央大&城西大の7チームが一斉にスタートしました。
トップを行く日体大の鈴木は、9キロ過ぎの小涌園前を27分10秒で通過。2位の東洋・市川は5キロ過ぎの芦之湯で2分9秒差まで縮めるが、小涌園前で2分15秒差と逆に離された。後方では駒大・千葉が下り坂を利用しながら順位を上げ、16キロ過ぎに順大、20キロ過ぎには帝京大を抜いて6位浮上。一方早稲田・相原は、明治・広瀬大貴に抜かれ4位後退。
迎えた小田原中継所、先頭の日体大・鈴木が7区・高田翔二にタスキを渡す。2分22秒差の2位に東洋、3位に明治、早大は4位でリレー。法政は5位をキープ、駒澤は千葉が3人抜きの快走で6位。6位スタートの青学大は9位転落。シード圏内の10位に関東学連選抜が通過。オープン参加・中央大は11番手、中央学院は12番手で通過し、総合でも11位に浮上。10位・学連との差は1分55秒差。


7区、日体大・高田が安定した走りで大差のリードを守る中、4キロ手前で駒大・久我和弥が法政を抜いて5位に浮上。後方では神大・我那覇和真が快走を見せ、二宮地点で35分6秒、18キロ過ぎの大磯で55分22秒で通過し、区間賞に迫る勢い。日体大・高田はこの区間を1時間4分54秒で走り切り、2位に2分51秒差をつけて平塚中継所を通過。東洋大・高久龍は明治の追い上げを振り切って2位死守。駒大5位、帝京6位に上がり、法政は7位と順位を落とす。11番手でタスキリレーした神大・我那覇は、日体大・高田を上回る1時間4分47秒で走破し、区間賞獲得。

8区、日体大・高柳祐也が10キロを30分16秒と落ち着いたペースで通過。その後方では東洋・大津顕杜と明治・横手健の2位争いが繰り広げられ、12キロ過ぎに横手が大津に7秒差に迫ると、13.4キロ付近で横手が前に出るが、すぐさま大津が抜き返す。16キロ手前の遊行寺坂で、横手がスパートを仕掛けたが、大津がまた追い付き、再び抜き返した。2人の意地のぶつかり合いは、16.8キロ辺りで大津が横手を引き離して勝負あり。
戸塚中継所、先頭の日体大は高橋から9区・矢野圭吾にタスキを繋ぐ。明治との競り合いを制した東洋大は2位で通過。首位とは3分12秒差に開いた。明治3位、4位・早稲田、帝京が5位に上がり、駒澤は6位。11番手で通過した中央大は、1時間6分10秒の好タイム。参考記録ながら、区間賞を獲得した青学大・高橋宗司の1時間6分46秒を上回った。シード権争いでは動きがあり、12番手の中央学院が総合10位に浮上。13番手だった学連選抜が圏外の11位に落ちた。両チームのタイム差は26秒、10位から29秒差の総合12位の大東文化大にも逆転の可能性あり。


復路エース区間の9区、首位を行く日体大の矢野は、権太坂を23分10秒で通過。東洋・服部勇馬に対し、3分15秒の差をつける。一方、6位でタスキを受けた駒大9区の上野渉は、3.5キロ過ぎに帝京をとらえると、11キロ手前で早大・田中鴻佑をかわし4位に浮上。矢野は軽快な走りを続け、鶴見中継所で10区・谷永雄一にたすきリレー。東洋大・服部勇は、日体大との差を詰められず、3分48秒遅れで中継所に到着した。
21キロ過ぎ、3位の明治に緊急事態発生。松井智靖が急激にスローダウンし、後続に次々と抜かれ、6位まで下がってしまう。足が止まりそうになりながらも走り続け、最後は蛇行しながらも何とかタスキを渡した。シード権争いの方は、10位・中央学院と11位・学連の差は37秒。山梨学院が12位に上がり、13位に落ちた大東大は脱落。10位と12位の差は54秒。先頭が通過して19分を経過し、残すは20番目の上武大学のみ。このままだと20分経過→繰り上げスタートになるかとおもわれたが、大西淳貴が残り35秒でアンカーにタスキをつないでか繰り上げを回避。今年は全区間繰り上げ無し!

最終10区、日体大の谷永は快調なペースで走り続け、新八ツ山橋地点で2位・東洋大に4分以上引き離した。後方では早大・田口大貴VS帝京・熊崎健人の熾烈な4位争いが展開され、16.5キロ過ぎから2人の並走が続く。
そしてゴールの大手町・読売新聞新社屋前が近づき、谷永がラストスパートを見せ、ガッツポーズしながらトップでゴールイン!日本体育大学が復路をそのまま逃げ切り、30年ぶりの総合優勝達成!トップから4分54秒遅れで東洋大学が2位でゴール、駒沢大学が3位に入りました。気になる早稲田VS帝京の4位争いは、日本橋を通り過ぎても並走が続き、残り100mで熊崎が猛ダッシュを仕掛け、田口が追いかけて抜きかわそうとしたが、熊崎が先着して帝京4位フィニッシュ!早稲田は僅差で5位。シード権争いでは、山梨学院が中央学院に一時は34秒差まで迫るも、中央学院が10位ゴールでシード確保。11位の山梨は50秒差で涙を飲みました。



総合成績
1位 日本体育大学 11時間13分26秒
2位 東洋大学    11時間18分20秒
3位 駒沢大学    11時間19分23秒
4位 帝京大学    11時間21分39秒
5位 早稲田大学  11時間21分39秒
6位 順天堂大学  11時間24分43秒
7位 明治大学    11時間25分14秒
8位 青山学院大学  11時間25分59秒
9位 法政大学    11時間26分40秒
10位 中央学院大学 11時間27分34秒
上位10校がシード権を獲得
11位 山梨学院大学 11時間28分24秒
12位 大東文化大学 11時間30分46秒
13位 関東学連選抜 11時間31分50秒
14位 国学院大学  11時間33分28秒
15位 日本大学    11時間35分23秒
16位 神奈川大学  11時間37分36秒
17位 東京農業大学 11時間39分13秒
18位 上武大学    11時間42分44秒
    中央大学    5区途中棄権により記録なし
    城西大学    5区途中棄権により記録なし

区間賞
1区(21.4km) 田口雅也 (東洋大)  1時間03分32秒
2区(23.2km) ガンドゥ・ベンジャミン(日大) 1時間08分46秒
3区(21.5km) 設楽悠太 (東洋大)  1時間04分36秒
4区(18.5km) 田中秀幸 (順大)   57分16秒
5区(23.4km) 服部翔大 (日体大)  1時間20分35秒
6区(20.8km) 千葉健太 (駒大)   58分15秒
7区(21.3km) 我那覇和真(神大)   1時間04分47秒
8区(21.5km) 高橋宗司 (青学大) 1時間06分46秒
9区(23.2km) 上野渉(駒大)    1時間09分50秒
10区(23.1km) 後藤田健介(駒大)   1時間10分49秒


2日間にわたって行われた第89回箱根駅伝は、日本体育大学が30年ぶり10度目の総合優勝を果たしました。総合V2を目指した東洋大学は2位。往路で9位と出遅れた駒澤大学は、復路選手陣の活躍もあり総合3位でフィニッシュ。復路では3選手が区間賞を獲得し、5時間32分11秒のタイムで復路優勝。過去最高タイの4位で終えた帝京大は5年ぶりのシード獲得。他にも9位・法政は7年ぶり、10位の中央学院大は4年ぶりのシードを手に入れました。その一方で山梨学院と国学院がシード権を逃してしまいました。
前日の往路を制した日体大、復路でも安定した走りで後続をぐんぐん引き離し、最後は2位・東洋大に5分近くの差をつけての圧勝でした。ちなみに、復路のタイムは5時間33分11秒で2位でした。ちょうど1年前は繰り上げスタートもあって過去最低の19位で悔し涙を流し、その1年後の今年は歓喜の涙となりました。予選会から出場したチームの総合優勝は、1997年大会の神奈川大学以来16年ぶりだそうです。箱根5連覇&全日本11度優勝を誇る古豪が2013年に完全復活、30年ぶりの箱根Vを機に黄金期が訪れるといいですね。




にほんブログ村 音楽ブログ パンク・ハードコアへ にほんブログ村 サッカーブログへ にほんブログ村 サッカーブログ 日本代表へ
にほんブログ村 野球ブログへ にほんブログ村 野球ブログ 福岡ソフトバンクホークスへ





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする