日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

無観客の夏競馬フィナーレ!新潟記念&小倉2歳ステークス

2020年09月06日 | 競馬

コロナ禍の夏競馬も6日でラストを迎えました。新潟競馬場ではサマー2000シリーズ最終戦・新潟記念、小倉競馬場では小倉2歳ステークスが行われました。



第40回小倉2歳ステークス(GⅢ・芝1200m 10頭立て)は、阪神の未勝利戦で大差の圧勝劇を見せた⑨モントライゼ、新種牡馬・ミッキーアイル産駒⑧メイケイエール&⑤アールラプチャー、外国産馬⑩フリード、フェニックス賞2着⑥セレッソフレイム、熊本産馬初重賞制覇を狙う⑦ルクシオン、函館2歳ステークス4着②フォドラなど、スピード自慢の2歳馬が集結しました。
スタートでモントライゼが良い飛び出しを見せた一方で、メイケイエールが出遅れ。先行争いでフリード、②フォドラ、④リサコーハク、モントライゼの4頭の競り合いから、フリードが先頭を奪う。モントライゼ2番手、3番手リサコーハク。4番手のアールラプチャーは掛かり気味、5番手セレッソフレイム、フォドラは6番手に下がる。7番手メイケイエール、8番手ルクシオン、9番手①ラマルセイエーズ、最後方に③カシノレオと続く。
3コーナーを通過し、先頭のフリードは前半600mを33秒8で通過。2番手のモントラはフリードとの差を縮め、ラプチャー3番手、エールが4番手まで進出。フォドラとセレッソはまだ中団馬群、ルクシオンは後方グループ。
4コーナーを回って最後の直線に差し掛かり、モントライゼが逃げるフリードを捕らえて先頭に立つ。内からフォドラ、ルクシオンが追い上げ、一番外からメイケイエールも突っ込んできた。残り100mでモントラとエールの一騎打ちとなり、最後はメイケイエールが差し切ってゴールイン!メイケイエール2連勝で重賞初制覇!

台風10号が迫る中で行われた小倉2歳王者決定戦は、単勝2番人気のメイケイエールが大外強襲を決めて優勝しました。1番人気だったモントライゼは、一旦は先頭に立ったものの2着。3着には5番人気のフォドラが入りました。熊本産馬のルクシオンは4着、3番人気のフリード5着、4番人気のセレッソフレイムは8着でした。
勝ったメイケイエールは、栗東・武英智厩舎に所属。父はミッキーアイル、母はシロインジャー。祖母にはユキチャン、曾祖母にホワイトベッセルと母系は白毛一族なんだけど、メイケイエールは「鹿毛」です。白毛馬の子は白毛とは限らないんですね。ミッキーアイル産駒と武英智調教師はともに重賞初勝利となりました。
新馬戦では馬なりで5馬身差の圧勝。この日はスタートで出遅れ、道中で掛かる場面も見られましたが、3コーナーで外に持ち出し、最後の直線で大外から突き抜けました。道悪の馬場で強い競馬をしましたね~。この馬は1400、1600mでも好走しそうな感じ。現時点で阪神ジュベナイルフィリーズの1番人気の最有力でしょう。





第56回新潟記念(GⅢ・芝2000m 18頭立て)は、小倉記念優勝⑦アールスター、同レース2着⑧サトノガーネット、七夕賞2着⑰ブラヴァス、昨年のこのレースで2着⑤ジナンボー、同じく3着だった⑭カデナ、デビューからずっと左回り③ピースワンパラディ、左回りで3勝⑯サンレイポケット、メンバー唯一の3歳馬⑪ワーケア、佐渡ステークスを勝った④サトノダムゼルなどが参戦。
スタート直後の先行争いで、⑩ウインガナドルが先手を奪い、サトノダムゼルが2番手。アールスターが3番手に上がり、内側4番手①インビジブルレイズ、外側5番手⑮リープフラウミルヒ、その後ろの6番手にワーケアが追走。中団インコースからジナンボーが一気にポジションを上げに行く。8番手あたりにブラヴァス、9番手②アイスバブル、10番手グループにはピースワンパラディ、⑥メートルダール、サンレイポケット、⑱サトノクロニクルと固まっている。14番手グループには⑨アイスストーム、⑫プレシャスブルー、⑬ゴールドギアの3頭。後方はサトノガーネットとカデナが控える。
外回り3コーナーを過ぎ、今度はジナンボーが先頭でレースを引っ張り、ガナドルは2番手、ダムゼルが単独3番手。ミルヒが4番手、アールスター5番手、ワーケア6番手。ブラヴァスは外に持ち出し、パラディとサンポケは中団馬群、ガーネットとカデナはまだ後方。
新潟の長ーい直線の攻防で、18頭が横に大きく広がり、ジナンボー・ウインガナドル・サトノダムセルの3頭が先頭争いを繰り広げ、残り400mでダムゼルがわずかに前に出るが、ジナンボーも抵抗。大外からブラヴァスとサンレイポケットが追い込み、ワーケアも頑張ってるが厳しいか?残り200mでジナンボーが再び盛り返すが、大外からブラヴァスが迫り、一番外からサトノガーネットもやって来る。このままジナンボーが押し切るかと思われたが、ゴール前でブラヴァスが突っ込んで、最後はジナンボーとブラヴァスが並んでゴール!その後にサンレイポケットが3番手。


夏競馬のフィナーレを飾る伝統のハンデ重賞は、ブラヴァスがゴール前でジナンボーをかわし、接戦を制しました。ブラヴァスは3度目の重賞挑戦で悲願の初制覇です。ジナンボーは向正面で最内を突いて先頭を奪うという「奇策」に出ると、直線でも粘りを見せたけど、アタマ差の2着に敗れ、惜しくも昨年の雪辱ならず。3着には5番人気のサンレイポケットが入りました。4番人気のピースワンパラディは5着。
1番人気に支持された3歳馬のワーケアは10着。ここで勝てば秋に弾みがつくはずだったのに・・・。小倉記念組では、サトノガーネットは4着、アールスターは14着に終わりました。
これで今年のサマー2000シリーズの全日程が終了。最終戦で10ポイントを獲得したブラヴァスが、七夕賞2着の5ポイントと合わせて15ポイントとなったので、見事シリーズチャンピオンに輝きました!札幌記念を制したノームコアが12ポイントで総合2位、アドマイヤジャスタとアールスターが11ポイントで3位タイとなりました。
ブラヴァスは父・キングカメハメハ、母・ヴィルシーナ、母の父・ディープインパクトといった超良血馬でありながらも、3歳クラシック競走は未出走でしたが、コロナ禍の夏に良血が開花。重賞タイトルと「サマー2000シリーズ王者」の称号を引っ提げて、いざGⅠ戦線へと殴り込み。お母さんは現役時代にGⅠ2勝をマーク。ブラヴァスも一度はGⅠを勝ってほしいですね。


来週からは秋競馬がスタート。中山競馬場では12日に秋華賞トライアルの紫苑ステークス、13日はサマーマイルシリーズ最終戦の京成杯オータムハンデが行われ、中京競馬場は13日にスプリンターズステークス前哨戦のセントウルステークスが行われます。無観客開催は10月4日まで継続される予定。競馬場に観客が戻ってくる日はいつになるのだろうか?















  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする