日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

クリソベリルの国内無敗と、ルメールのGⅠ連勝を止めたのは、戸崎圭太&チュウワウィザードだった!

2020年12月06日 | 競馬

アーモンドアイVSコントレイルVSデアリングタクトの「歴史的名勝負」といわれたジャパンカップから1週間経った12月6日は、中京競馬場で秋のダート王者決定戦・第21回チャンピオンズカップ(GⅠ・ダート1800m 16頭立て)が行われました。
国内では未だ無敗の絶対王者⑮クリソベリルは、チャンピオンズカップ史上初の連覇に挑戦。GⅠ4連勝中のクリストフ・ルメール騎手は⑦カフェファラオとのコンビで5連勝を狙います。他にも、3年前の覇者②ゴールドドリーム、フェブラリーステークスの勝ち馬で今回がラストラン⑫モズアスコット、昨年3着⑬インティ、ダートGⅠ2勝⑪チュウワウィザード、南部杯を勝った⑨アルクトス、武蔵野ステークスを勝った⑧サンライズノヴァ、みやこステークスを制した⑤クリンチャーなどが参戦しました。


単勝のオッズは、クリソベリルが1.4倍の1番人気、2番人気はカフェファラオ(6.0倍)、3番人気ゴールドドリーム(9.9倍)。4番人気以降は、チュウワウィザード、クリンチャー、サンライズノヴァ、①タイムフライヤー、④エアアルマスと続きました。

スタートは16頭綺麗に出揃い、最初の先行争いでエアアルマスが先に前に出るが、③メイショウワザシ、インティと⑭ヨシオ、⑩アナザートゥルースも先行策。クリソベリルは大外7番手、チュウワウィザードとタイムフライヤーは中団、カフェファラオとクリンチャーとゴールドドリームは中団よりやや後ろの位置で1コーナーを通過。
2コーナーから向正面のところで、エアアルマスが先頭、外からインティが接近。3番手アナザートゥルース、4番手の位置にクリソベリルが控える。内側5番手にメイショウワザシ、6番手ヨシオ、7番手アルクトス、8番手チュウワウィザード。9番手グループにはタイムフライヤー・ゴールドドリーム・カフェファラオの3頭が並ぶ。その後ろの12番手にクリンチャーがいて、後方は⑥エアスピネル、モズアスコット、サンライズノヴァ、⑯サトノティターンと続く。
3,4コーナー中間を過ぎて、インティとアルマスの2頭が並び、ベリル3番手に浮上。チュウワ6番手、ゴルドリとフライヤーは中団馬群、カフェファラは大外に持ち出した。
最後の直線コースに入り、エアアルマスが内で粘るが、外側のインティがわずかにリード。クリソベリルは3番手から追いかけるが、いつものような伸び脚がない。逆にチュウワウィザードが前との差を徐々に詰める。残り200mでインティが先頭だが、チュウワ2番手、さらにゴールドドリームも飛んでくる。ベリルはまだ4番手、カフェファラオも苦しい。そして残り100mをきったところでチュウワがインティをかわすと、勢いそのまま突き放して1着でゴールイン!ゴールドドリームが最後2番手に上がり、クリソベリルは4着入線・・・。


【チャンピオンズカップ 全着順】
1着⑪チュウワウィザード 1分49秒3
2着②ゴールドドリーム   2馬身1/2
3着⑬インティ       クビ差
4着⑮クリソベリル     3/4馬身
5着⑫モズアスコット    3/4馬身
6着⑦カフェファラオ
7着⑥エアスピネル 
8着①タイムフライヤー
9着⑨アルクトス 
10着④エアアルマス
11着⑤クリンチャー
12着⑧サンライズノヴァ
13着⑩アナザートゥルース
14着⑯サトノティターン
15着③メイショウワザシ
16着⑭ヨシオ

【払戻金】
単勝 ⑪ 1,330円
複勝 ⑪ 320円 ② 390円 ⑬ 1,490円
枠連 1⃣-6⃣ 3,040円
馬連 ②-⑪ 4,010円
馬単 ⑪-② 11,170円
ワイド ②-⑪ 770円  ⑪-⑬ 3,970円  ②-⑬ 3,740円
3連複 ②-⑪-⑬  35,310円
3連単 ⑪-②-⑬ 206,940円


ダート&芝のGⅠ馬8頭が参戦したチャンピオンズカップは、単勝4番人気のチュウワウィザードが差し切り勝ち。3番人気のゴールドドリームが2着、先行して3着と粘ったインティは10番人気でした。ゴルドリは昨年も2着でしたが、インティもまた同じ順位。こんな偶然ありますかねぇ?3連単も20万円超と少し荒れたレースとなりました。
国内では8戦8勝、チャンピオンズカップ連覇がかかっていたクリソベリルは4着に終わり、国内での連勝がストップ。いつもなら最後の直線で突き抜け、ライバルたちに力の違いを見せているけど、この日は伸びを欠いていました。前走のJBCクラシックから中4週と間隔が詰まっていた、馬体重が+12キロと大幅に増えていた、外枠の影響もあったと思います。向正面に入ったところで掛かり気味なところも見られました。負けたことは事実だけど、馬券圏外で終わるのは想定外でしたなぁ。でも、次でまた挽回して来ることでしょう。
2番人気のカフェファラオは6着。これもまた直線で伸びきれず。同じ舞台だった前走のシリウスステークスで勝っているんで、GⅠでもいい勝負ができるだろうと思ってましたが、期待外れでした。ジャパンダートダービーの時もそうだけど、なんでGⅠだと凡走するんかなぁ。このままだと「砂のGⅢ番長」って言われるぞ。

優勝したチュウワウィザードは、ダートGⅠ競走通算3勝目で、JRAのGⅠは初勝利。中央での勝利は昨年5月の平安ステークス以来となります。鞍上の戸崎圭太騎手は、2018年の皐月賞以来約2年8カ月ぶりのGⅠ勝利を果たし、このレース初勝利。昨年11月のJBCレディスクラシック(@浦和)で落馬して右ひじを骨折、復帰後は重賞3勝を挙げ、GⅠ勝利で完全復活を遂げたと言えるでしょう。
クリソベリルとはこれまで3度対戦し、初対戦の昨年のチャンピオンズカップで4着、帝王賞で3着、JBCクラシックも3着と歯が立たず。迎えた4度目の対戦で、ようやく絶対王者から初勝利。チュウワにとってこれまでで一番大きな勝利になるし、きっと来年に繋がると思います。









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