日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ルメールGⅠ3連勝で8大競走完全制覇!ウインブライトが香港GⅠでレコードV!

2019年04月29日 | 競馬

「平成最後の日曜日」だった28日は、京都競馬場で現役最強ステイヤーを決める第159回天皇賞・春(GⅠ・芝3200m 13頭立て)が行われました。そして、同じ日には香港・シャティン競馬場でクイーンエリザベス2世カップもあり、日本馬が快挙を果たしました!


第159回天皇賞・春(GⅠ・芝3200m 13頭立て)は、昨年の菊花賞馬⑩フィエールマン、シルバーコレクター返上へ②エタリオウ、日経賞でエタリオウを破った⑤メイショウテッコン、ダイヤモンドステークスを勝った⑨ユーキャンスマイル、日経新春杯優勝⑦グローリーヴェイズの4歳世代の他に、昨年3着⑫クリンチャー、阪神大賞典2着⑥カフジプリンス、ステイヤーズステークスを勝った③リッジマン、⑧パフォーマプロミスなどが参戦しました。
スタートは13頭綺麗に揃い、フィエールマンとエタリオウは後方からのスタート。1周目3コーナーに向かっての先行争いで、④ヴォージュとメイショウテッコンの4枠2頭の競り合いから、ヴォージュが先手を奪う。メイショウテッコンは2番手につけ、3番手に⑬ロードヴァンドールが浮上。4番手にカフジプリンス、5番手①チェスナットコート、6番手にパフォーマプロミス、7番手グローリーヴェイズ。中団8番手にクリンチャー、フィエールマンは9番手を追走。10番手リッジマン、11番手ユーキャンスマイル、12番手に⑪ケントオー、エタリオウはポツンと最後方追走。
1周目の4コーナーから正面スタンド前に差し掛かり、先頭のヴォージュは前半1000mを59秒8で通過。ロードヴァンドールが2番手に上がり、メイショウテッコンは3番手。フィエールマン7番手、グローリーヴェイズ8番手、クリンチャー9番手、ユーキャンスマイル10番手、エタリオウはまだ集団から離れている。
かなり縦長の状態で1,2コーナーを回って2度目の向正面へ。ヴォージュが先頭、ヴァンドール2番手、テッコン3番手、カフプリ4番手。その後ろの5番手集団は、フィエール・パフォーマ・チェスナットの3頭が固まっている。クリンチャーとヴェイズが8,9番手で並走し、リッジマン10番手、ユーキャン11番手、12番手ケントオー、そして最後方のエタリオウは3コーナー前でロングスパートを仕掛ける。
外回り3コーナーで、今度はテッコンがヴォージュをかわして先頭。カフプリが2番手に上がる。フィエールは坂の頂上で4番手に押し上げ、ヴェイズ7番手。エタリオウも中団まで進出し、ユーキャンとクリンチャーは後方に下がった。
4コーナーの前でフィエールマンが早くも先頭に躍り出て、外からグローリーヴェイズが接近。テッコンは少し下がって、エタリオウは5番手まで上昇。ユーキャンスマイルも外に持ち出して末脚にかける。最後の直線に入り、フィエールマンとグローリーヴェイズの2頭が激しいマッチレース。3番手からエタリオウ、4番手からパフォーマプロミスが追い上げるが、前の2頭との差が縮まらない。残り200mで内側のフィエールがわずかに前に出て、ヴェイズが外からもう一度並びかけようとするが、フィエールマンが凌いでゴールイン!平成最後の春の盾を制したのはフィエールマンだ!


13頭で争われた今年の春の天皇賞は、1番人気のフィエールマンがグローリーヴェイズに競り勝って優勝しました。2着のグローリーヴェイズは一旦は前に出たけど、最後はクビ差で敗れました。戸崎圭太騎手もシャケトラの分まで頑張ったと思います。3着には8番人気のチェスナットコートが入り、2番人気のエタリオウは4着。エタリオウは離れすぎたし、向正面でロングスパートをかけたけど、直線で脚が止まってしまいました。
3番人気のユーキャンスマイルは5着、4番人気を分け合ったクリンチャーは10着、メイショウテッコンは11着。テッコンは3000m以上はダメですな。なお、ヴォージュはゴール手前で競走を中止。右前浅屈腱不全断裂と診断されました。
勝ったフィエールマンは、菊花賞に続いてのGⅠ2勝目。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は春のGⅠ競走で3連勝。春の天皇賞は初勝利で、史上3人目の「8大競走完全制覇」を達成しました。そして、この日は最終レースも勝ち、JRA通算999勝目となり、1000勝に王手をかけています。また、同レース初勝利のディープインパクト産駒も8大競走完全制覇。フィエールマンは関東馬だけど、2着のグローリーヴェイズもディープ産駒の関東馬であります。
菊花賞馬の意地を見せたフィエールマン、キャリア6戦目での春天制覇は史上最短だそうです。序盤から中団で待機し、2度目の3コーナーで4番手に上がると、4コーナー手前で早くも先頭に浮上。直線ではグローリーヴェイズとのデッドヒートを展開し、残り200mで抜け出して1着。これで名実ともに現役最強ステイヤーの座を射止めましたな。牡馬の4歳世代は実力馬揃いだけど、「世代最強」はフィエールマンなのかもしれない…。








香港・シャティン競馬場の第45回クイーンエリザベス2世カップ(GⅠ・芝2000m 13頭立て)は、日本から⑬ディアドラ、⑫リスグラシュー、④ウインブライトの3頭が参戦。香港勢は香港ヴァーズ覇者①エグザルタント、香港カップ優勝③グロリアスフォーエバー、昨年のこのレースの優勝馬⑤パキスタンスター、2017年香港カップ優勝②タイムワープ、香港ダービー馬⑧フローレなどが参戦しました。
スタートでウインブライトが少し遅れ気味。パキスタンスターがポンと飛び出したが、タイムワープがすぐさまハナを奪い、グロリアスフォーエバーが2番手、フローレが3番手につける。1コーナー地点でウインブライトとリスグラシューは中団馬群、ディアドラは後方3番手に控える。
2コーナーから向正面に差し掛かり、タイムワープが先頭、2番手グロリアスフォーエバー、3番手パキスタンスター、4番手フローレ。5番手争いはウインブライト・⑨ダークドリーム・⑪ワイククの3頭が並ぶ。8番手⑩ディノーゾ、9番手⑦エミネント(英国)、10番手リスグラシュー。後方はエグザルタンド11番手、ディアドラ12番手、⑥イーグルウェイが最後方。
3コーナーを回り、ワープが軽快に飛ばし、グロリアスが2番手追走。パキスタン内側3番手、フローレ4番手。ウインブラは6番手、リスグラは中団より後ろの位置。エグサルが10番手に上がり、ディアドラ11番手。
4コーナーから最後の直線で、リスグラシューとエグザルタントが外に持ち出し、ディアドラも後方から追い上げに掛かる。先頭争いでは、タイムワープが粘り込もうとするが、グロリアスフォーエバーが接近し、パキスタンスターも間を割って入ろうとする。4番手からウインブライト、大外からリスグラシューとエグザルタントも追い込む。残り200mでパキスタンが先頭に立つが、ウインブラとリスグラ、エグザルの3頭が脚を伸ばし、残り100mでウインブラがパキスタンとグロリアスを捕らえて先頭。リスグラとエグザルが襲い掛かるも、ウインブライト先頭でゴールイン!エグザルタントが2番手、リスグラシューは僅差の3番手…。


ウインブライトがやりました!初めての海外GⅠ挑戦で見事にクイーンエリザベス2世カップで優勝を果たしました!このレースで日本馬が優勝したのは、2017年のネオリアリズム以来史上5頭目です。1番人気のエグザルタントは2着、2番人気のリスグラシューは3着、4着にグロリアスフォーエバー、5着にパキスタンスターが入り、もう1頭の日本馬ディアドラは6着に終わりました。
悲願のGⅠ初制覇を果たしたウインブライトは中山金杯、中山記念に続いての3連勝。昨年の香港ヴァーズと香港カップの1,2着馬&香港の強豪馬を破る大金星を挙げ、1分58秒81のコースレコードを樹立。それに鞍上の松岡正海騎手がゴール前でド派手なガッツポーズが飛び出しました。「中山巧者コンビ」がアウェーで大きな仕事をやってのけましたね~。
ウインブラの父であるステイゴールドは、2001年の香港ヴァーズで優勝。それから約17年4か月後に息子が続き、親子2代で香港GⅠ馬になりました。日本馬&日本人ジョッキーが海外GⅠで勝つのは久しぶり。平成最後の日曜日に良い物が見られました。ウインブライトの関係者の皆さん、そして松岡正海騎手、おめでとうございます!



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