日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

元メジャーリーガー・伊良部秀輝が自殺…。

2011年07月29日 | Sports

日本時間の29日早朝、アメリカから突然の訃報が舞い込んできました。かつてニューヨーク・ヤンキース、阪神タイガースなどでプレーをしていた伊良部秀輝元投手が、ロサンゼルス近郊の自宅で死亡していた事がわかりました。42歳でした。


ロサンゼルスの地元警察によると、現地時間27日午後4時20分ごろ、伊良部さんの自宅を訪れた友人が首を吊っていて既に死亡している伊良部さんを発見。一部報道では、自宅にはワールドシリーズのチャンピオンリングやメジャーリーグの選手によって作られた組合のIDカードがあり、伊良部さんだと確認されたという。その後に殺人課による捜査と検視が行われた結果、自殺と断定されました。ちなみに、遺書などは見つかってないそうです。


伊良部さんは沖縄県宮古島市出身で、高校時代は香川・尽誠学園のエースとして夏の甲子園に2度出場(1986年、87年)。1987年にロッテオリオンズ(現在の千葉ロッテマリーンズ)にドラフト1位で入団。2年目の89年には156キロをマークすると、93年には当時の日本最速記録である158キロを計測。94年に自己最多の16勝、239奪三振で最多勝&奪三振王を獲得。その後、最優秀防御率を2度獲得するなど、90年代のパリーグを代表する投手となりました。
96年オフにメジャーリーグ移籍を表明し、翌年5月にヤンキース入団が決定。ローテーションの一角として期待されたメジャー1年目は5勝4敗という結果に終わりましたが、翌年の98年に13勝、99年には11勝を挙げてヤンキースの2年連続世界一に貢献。
2000年にモントリオール・エクスポズ、2002年にテキサス・レンジャーズでプレーした後、2003年に阪神タイガースに移籍して日本球界復帰。シーズン13勝の活躍で阪神の18年ぶりのセリーグ優勝の立役者に。しかし、2004年は3試合登板し、その年のオフに戦力外通告を受け、2005年に現役を引退。
通算成績はNPBで72勝69敗11セーブ、MLBで34勝35敗16セーブ。日米合計で106勝104敗27セーブでした。


伊良部さんは波乱万丈の野球人生を歩み続け、パリーグ投手部門の主要タイトル相次いで獲得し、3年連続2ケタ勝利と暗黒期のロッテを支え、メジャーで世界一を2度経験したり、低迷続きの阪神を復活させたりと華々しい経歴を持つ一方で、トラブルが相次ぎました。
ロッテの球団フロントと対立を起こせば、ヤンキースに移籍後、観客のブーイングにキレて唾を吐きかけ、全米のマスコミからバッシングを受けました。引退後には大阪のバーで酔った勢いで暴力事件を起こして逮捕されると、アメリカに戻った後も飲酒運転で逮捕。逮捕のニュースを知った時は「元メジャーの人が何やってるんだ」という印象を受けました。
ロスでうどん屋をオープンするも閉店、四国九州アイランドリーグ(日本の独立リーグ)の高知ファイティングドッグスで現役復帰するもわずか2試合登板し、故障により退団。ブランクもあっただろうし、老いには勝てなかったのもかもしれませんね。
現役引退して以降、事業失敗と2度の逮捕といった急激な転落人生、そして自殺という悲しき最期…。夕刊紙のサイトでは「家族との別居」「うつ病」などと自殺の原因が色々書かれていますが、一番の理由はなんなのでしょうか…。今回の悲報を受け、低迷期から応援し続けているロッテファンおよび阪神ファン、そしてMLBファンもショックを隠しきれない人はどれだけいるんだろうか。改めてご冥福を祈ります。




にほんブログ村 音楽ブログ パンク・ハードコアへ にほんブログ村 サッカーブログへ にほんブログ村 サッカーブログ 日本代表へ
にほんブログ村 野球ブログへ にほんブログ村 野球ブログ 福岡ソフトバンクホークスへ



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« プロ初完封おめでとう!次代... | トップ | 真夏の首位攻防3連戦!ホー... »
最新の画像もっと見る

Sports」カテゴリの最新記事