日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ジャックドール見事な逃げ切り!武豊は史上最年長GⅠ勝利&JRA・GⅠ80勝到達!

2023年04月02日 | 競馬

春の中距離王者決定戦・第67回大阪杯(GⅠ・芝2000m 16頭立て)が2日、阪神競馬場で行われました。昨年の2冠牝馬⑪スターズオンアース、エリザベス女王杯覇者①ジェラルディーナ、昨年の優勝馬⑩ポタジェ、ホープフルステークス歴代勝ち馬⑬ダノンザキッド&⑫キラーアビリティのGⅠ馬5頭のほかに、ジャパンカップ3着⑥ヴェルトライゼンデ、中山記念を勝った⑭ヒシイグアス、逃げたら怖い⑨ジャックドール、②マリアエレーナ、中山金杯を勝った⑧ラーグルフ、④ノースブリッジなどが参戦しました。


単勝オッズは、1番人気がスターズオンアース(3.4倍)、2番人気ジャックドール(3.6倍)、3番人気ヴェルトライゼンデ(6.6倍)、4番人気ヒシイグアス(8.1倍)、5番人気ジェラルディーナ(8.5倍)まで10倍以下でした。

スタンド前のスタートで、ジャックドールが好スタートを決めたのに対し、スターズオンアースは少し遅れる。先行争いで、いつものように先手を取るジャックドールに対し、⑯ノースザワールドが並びかけるが、結局はジャックドールが前に出る。ダノンザキッド4番手から、ポタジェ6番手、ヒシイグアス7番手、ヴェルトライゼンデとスターズオンアースとキラーアビリティは中団から、ジェラルディーナは13番手で1コーナーを回った。
やや速いペースで2コーナーから向正面に入り、ジャックドール先頭、2番手ノーズザワールド、3番手⑦マテンロウレオ、4番手ダノンザキッド。外側5番手にヒシイグアス、内側6番手④ノースブリッジ、7番手ポタジェ、8番手⑮ヒンドゥタイムズ、9番手ヴェルトライゼンデ、10番手マリアエレーナ。中団より後ろのグループにはキラーアビリティ・スターズオンアース・ジェラルディーナの3頭。14番手③モズベッロ、15番手⑧ラーグルフ、⑤ワンダフルタウンがポツンと最後方。
内回り3コーナーを過ぎて、先頭のジャックは前半1000mを58.9で通過。3,4コーナー中間でも折り合い十分。ノースザ2番手、キッドとマテレオが3,4番手で並び、イグアス・ポタジェ・ノーブリが5番手争い。中団で控えているヴェルトラは外に持ち出す。スターズは11番手、ジェラル13番手で4コーナーへ。
最後の直線に差し掛かり、先頭をひた走るジャックドールが二の足を使ってラストスパート。ダノンザキッドが2番手に上がり、マテンロウレオが3番手。後続からはヒシイグアス、ヴェルトライゼンデ、スターズオンアースが猛追。残り200mを切ってキッドが逃げるジャックに迫ると、残り100mでスターズが3番手まで上がって来た。ゴール前でスターズとキッドがジャックとの差を詰め、スターズが捕らえようとするが、ジャックドールがそのまま先頭でゴールイン!スターズオンアースはわずかに届きませんでした・・・。



【大阪杯全着順】
1着⑨ジャックドール    1分57秒4 
2着⑪スターズオンアース   ハナ差
3着⑭ダノンザキッド     クビ差
4着⑦マテンロウレオ     2馬身
5着②マリアエレーナ     3/4馬身
6着①ジェラルディーナ
7着⑭ヒシイグアス
8着④ノースブリッジ
9着⑥ヴェルトライゼンデ
10着⑩ポタジェ 
11着⑧ラーグルフ 
12着③モズベッロ 
13着⑫キラーアビリティ
14着⑤ワンダフルタウン
15着⑯ノースザワールド
16着⑮ヒンドゥタイムズ
 
 【払戻金】
単勝 ⑨ 360円
複勝 ⑨ 150円  ⑪ 150円  ⑬ 510円
枠連 5⃣-6⃣ 740円
馬連 ⑨-⑪ 830円
馬単 ⑨-⑪ 1,580円
3連複 ⑨-⑪-⑬ 8,980円
3連単 ⑨-⑪-⑬ 31,240円
ワイド ⑨-⑪ 370円  ⑨-⑬ 1,760円  ⑪-⑬ 1,900円



GⅠ馬5頭も参戦した今年の大阪杯は、単勝2番人気のジャックドールがスタートから先頭をひた走り、後続の追撃を抑えて見事な逃げ切り勝ちでGⅠ初制覇を果たしました。1番人気のスターズオンアースは、直線で追い上げを見せるもハナ差届かず2着。前走の秋華賞の時もスタートで少し遅れて、ラストの直線で猛追も及ばずという、前走と全く同じ展開となりました。スターズは小回りが合わないのだろうか?3着のダノンザキッドは、中山記念の大敗&ゲート再審査が響いて10番人気でしたが、低評価を覆す好走ぶり。もともと昨年秋のマイルCSで2着、香港カップでも2着と健闘しているのでね。
GⅠ2勝目を狙ったジェラルディーナは6着、4番人気ヒシイグアスも7着、3番人気のヴェルトライゼンデは9着、昨年の優勝馬・ポタジェは10着に終わっています。

優勝したジャックドールは、昨年の札幌記念以来となる重賞3勝目。ジャックドールを管理する藤岡健一調教師は、2016年の桜花賞以来となるGⅠ勝利。モーリス産駒は大阪杯初勝利で、ピクシーナイト、ジェラルディーナに次ぐ、3頭目のGⅠウィナーを輩出しました。
鞍上の武豊騎手は、2017年のキタサンブラック以来6年ぶりの大阪杯勝利。GⅠ昇格してからは2勝目で、GⅡ時代を含めると8勝目。またこの勝利で、54歳19日のJRA史上最年長GⅠ制覇とともに、JRA・GⅠ競走通算80勝目を挙げました。昭和63年に「最年少GⅠ制覇」の記録を打ち立て、約35年後の令和5年に「最年長GⅠ」の記録を樹立。これはユタカさんでしかできません。そんな武豊騎手は、来週の桜花賞でライトクオンタムに騎乗予定。ディープインパクト産駒最終世代の馬で2週連続GⅠ勝利と最年長記録更新を狙います。

昨年の大阪杯では落鉄の影響もあり5着と敗れた後、札幌記念では3番手待機からパンサラッサを刺し切り勝利。しかし、秋の天皇賞では4着、香港カップでは武豊騎手との初コンビで臨むも良い所なく7着。ここ数戦は控えた競馬が続いていましたが、この日は久しぶりに逃げを打ち、前半1000mで58秒9、後半も1ハロン11秒台のラップを刻み続けました。
最近の古馬中長距離路線は、サウジカップのパンサラッサ、ドバイシーマクラシックのイクイノックス、日経賞のタイトルホルダー、大阪杯のジャックドールと先行逃げ切りが多いですね。
今後のプランについては、「2000m」にこだわるのなら札幌記念→秋天→香港カップとなるのか。「2000以外」だと、宝塚記念でイクイノックス・タイトルホルダー・ドウデュースの対決も見たいし、安田記念でも意外といけるんじゃないかと思います。



最新の画像もっと見る